■改修機はガンダムだけどジム「陸戦型ガンダム」砂漠戦仕様

 最後は「陸戦型ガンダム」。砂漠戦仕様の「陸戦型ガンダム」は、大きく分けて2種類ある。ひとつはOVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場する「陸戦型ガンダム」の各パーツに防塵処理を施したモビルスーツで、プラモデルの設定ではアプサラスII強襲作戦のときに08小隊が使ったとされている。これは、防塵処理が施されている以外はごく普通の「陸戦型ガンダム」のスペックをもった機体だ。

 もうひとつは太田垣康男氏による漫画『機動戦士ガンダム サンダーボルト外伝』に登場する「陸戦型ガンダム」。

『機動戦士ガンダム サンダーボルト』本編に登場する「陸戦型ガンダム」は、実際にはジムとほぼ同じ性能で、頭部をガンダムにした以外はジムと変わらない。とはいえ、その頭部の額部分に連邦マークのエンブレムが付けられているというのは、かなり特徴のあるデザインと言える。それが『外伝』バージョンでは、防塵処理が施されていることに加え、見た目的には頭部のアンテナが無くなり、全体的にカーキ色に近い塗装に変わっている。

 また、『機動戦士ガンダム サンダーボルト外伝』には、砂漠戦仕様のガンダム「ガンダム・バウンサー」が登場するが、こちらも「陸戦型ガンダム」の改修機。黒いマントに包まれていたり、「バウンサー・ビークル」との連携があったりと、中々に心をくすぐられる機体となっている。

 砂漠戦仕様のモビルスーツにはマイナーどころが多いが、どれもカラーリングにミリタリー色が強く出ており、とても渋くて魅力的だ。設定の面でも、マイナーでありながら複雑という、かなり味わい深いものとなっている。

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