「ドロンジョ様」深田恭子だけじゃない!夏菜にサトエリに吉岡里帆も…実写映画でセクシーなキャラを違和感なく演じた女優たちの画像
映画『ヤッターマン』 (C)1912-2023 NIKKATSU CORPORATION. All rights reserved.

 好きな漫画が実写化される際、その作品にはキャラや世界観の再現度、映像としてのクオリティの高さをついつい求めてしまうもの。ましてや原作のキャラクターが人間離れした美貌を持っていたら、なおさらその期待値は高くなってしまうだろう。

 今回は、再現が難しそうなセクシーキャラを圧倒的な美貌で違和感なく演じ、高い評価を得た女優たちを紹介したい。

 まずは、2009年公開の『ヤッターマン』でドロンボー一味のボス・ドロンジョを演じた深田恭子

 清楚なイメージのある深田が女王様気質のドロンジョを演じることに世間から驚きの声が上がったが、特徴的なツノのような仮面に黒いボンテージを見事に着こなした深田のドロンジョ様は蓋を開けて見ると大人気に。

 映画のパンフレットで三池崇史監督が語った「子供のころに見た『ヤッターマン』の感じを、限りなく再現したい」との言葉の通り、アニメっぽさを前面に押し出したコミカルな世界観が見事にハマっていた。

 また映画のドロンジョは夢見る乙女のような部分もあり、戦いの中でヤッターマン1号に恋してしまうというシーンも。セクシーさとかわいらしさが同居する深田だからこそ実現できたドロンジョ様だったと言えるだろう。

■夏菜が語った『GANTZ』転送シーンの裏話

 続いては2011年に2部作で公開された映画『GANTZ』で夏菜が演じた岸本恵。彼女も深田演じるドロンジョ同様、ボディラインにぴったり沿った黒いレザーの衣装が印象的な女性ヒロインだった。

 その初登場シーンはかなりインパクトがあるものだった。黒い球体の鎮座する部屋に一糸まとわぬ姿で転送されてきた夏菜演じる岸本。実は撮影では、その姿のままで3日間過ごしていたそうで、当時の撮影風景について夏菜は2019年に自身の公式YouTubeチャンネル「なつなかん」で、「異様な空気感だった」「緊張してアドレナリンが出てた」とありのままに振り返っている。

 劇中では松山ケンイチ演じる加藤勝に好意を寄せ、彼をおこりんぼう星人の攻撃からかばい死んでしまった岸本。夏菜渾身の女優魂を見せた作品となった。

『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督がメガホンをとった2004年の映画『キューティーハニー』で主人公の如月ハニーを演じた佐藤江梨子も見事に演じきった。

 キューティーハニーに変身した姿は濃いピンクのウィッグに露出度の高いボディスーツ姿で、まるでアニメの世界から飛び出してきたようなビジュアルだった。同作には「ハニメーション」と名づけられた撮影手法が用いられ、あらかじめアニメのように作画されたカットにしたがって、1コマずつ役者にポーズをとらせて撮影し、コマ撮りしたフィルムを並べるという手法が用いられ、完成した映像は特撮作品のような印象だった。

 なお、2016年には西内まりや主演で『CUTIE HONEY -TEARS-』とタイトルを変えて再度実写化されたが、こちらはそこまでのアニメらしさは感じない自然なビジュアルとなっている。

  1. 1
  2. 2
  3. 3