『BLEACH』の月島秀九郎に『ジョジョ』の岸辺露伴も… 実は最強!? 恐怖の能力を持つ“記憶改変系キャラ”3選の画像
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 漫画やアニメには、相手の記憶や認識を操作する力を持つキャラが登場する。能力を使われた相手は、いつ・どこで・誰に改変されたのか簡単には理解できず、知らないうちに思うがままにコントロールされてしまう。強い者を味方につけたり、自分にとって都合の良い状況を作り上げたりと、使い方次第で“最強”クラスにもなり得る恐ろしい力だ。

 今回は、そんな“記憶改変系”のキャラを3名ピックアップし、その能力の詳細や作中での動きについて紹介していこう。

■トラウマ級の描写も…『BLEACH』月島秀九郎

 久保帯人氏による漫画『BLEACH』には、死神と滅却師のほかにも特殊な能力を持つ者たちがいる。それが、完現術者(フルブリンガー)と呼ばれる“物質に宿った魂を引き出す能力”の持ち主だ。そんな完現術者のなかでもとくに危険な存在だったのが、完現術“ブック・オブ・ジ・エンド”を持つ月島秀九郎である。

 月島の能力は、“斬った人間や物質の過去を改変する”というもの。これは記憶が書き換えられるなどという生やさしいものではなく、対象の過去や事実そのものが改変されてしまう。

 敵を仲間に引き入れるのも容易く、作中では一護の仲間や家族が洗脳されてしまった。そんな事実はいっさいないのに月島との思い出を語り、月島に刃向かった一護に「謝れ」と迫る彼らの姿には、得体の知れない恐怖を感じてしまった。もはやホラーのレベルなので、トラウマになっている読者もいるかもしれない。チャドが「全部月島さんが居たからじゃないか…!」と曇りなき目で言うシーンも、強烈な印象を残した。

 これまで一護は、強敵と対決して圧倒的な力に絶望することには慣れていた。しかし大切な人たちの記憶を改変され、孤立を味わわせられる絶望感はこれまでとは違ったはずだ。朽木白哉の活躍のおかげで皆の記憶は戻ったが、思い返してみても月島はかなり恐ろしい能力者である。

 のちに月島はユーハバッハとの最終決戦の際、“義理を返す”という名目で一護の折られた刀の過去を改変し、その復元に手を貸した。つまりこの戦いでは、さすがに“全部”とまでは言えないにしても、“月島さんが居たから”勝てたわけである。味方になると、これほど心強い存在はいないと思う。

■相手の行動も記憶も思うがままに操れる!『ジョジョの奇妙な冒険』岸辺露伴

 荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』の人気キャラのひとり、岸辺露伴の活躍が止まらない。2020年から2022年にかけて年末の特集ドラマとして『岸辺露伴は動かない』が放映され、2023年5月26日には映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が公開予定となっている。

 そんな露伴のスタンドといえば、“ヘブンズ・ドアー”だ。この能力は、対象を本にして中身を盗み見たり、そこに新たな情報を書き込んで行動や能力を改変したりできるというもので、非常に使い勝手が良い。

 例を挙げると、“岸辺露伴に攻撃できない”と書き込むと敵は露伴を攻撃できなくなり、“イタリア語が話せる”と書き込むとすぐに話せるようになる。

 また、上記のような行動制限だけでなく、記憶の改変も可能。実際、露伴の家で襲われた広瀬康一だが、帰るころにはその事実をすっかり忘れてしまっていた。過去はもちろん未来の行動も自由自在に操ることができるので、うまく利用すれば人の生死さえも思うがままだろう。まるでデスノートだ……。

 漫画家である露伴は、基本的に自分の興味や自衛のために能力を使うだけで、悪用することはない。しかしもしアンジェロや吉良吉影のような殺人鬼がこの力を手に入れていたとしたら……杜王町はもっと大変なことになっていただろう。

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