5月7日は「World Laughter Day=世界笑いの日」として、世界の100カ国以上で祝われている日だ。インド発祥のこの記念日は、笑うことで日々のストレスを発散させたり、ポジティブな思考を育むという目的があり、各国でもさまざまなイベントが開催されている。
今回はそんな「笑いの日」にちなんで、尾田栄一郎氏の『ONE PIECE』より、クセが強い笑い方をするキャラクターをいくつか紹介しよう。
■笑い方まで地震人間「白ひげ」
最初に紹介するのは、“世界最強の男”の異名を持つ「白ひげ」こと、エドワード・ニューゲートを紹介しよう。
「グラグラの実」の能力で地震を引き起こすことができる白ひげは、文字通り世界を震撼させるほどの最強の能力を持っている。
そんな白ひげは笑うときに「グララララララ!!」と、笑うのだ。まさしくグラグラと世界を揺らす男にふさわしい笑い方である。あまりに能力とマッチしすぎているその笑い方に、「グラグラの実」を食べたことによる影響なのかと思いたくもなるが、笑い方とその能力に因果関係はなく、ただの個性とされている。
それを知りながらも、いち『ONE PIECE』ファンとしては、どういった経緯で「グラグラの実」を食べるにいたったのかが気になるところだ。偶然食べた悪魔の実がこの実で、期せずして自身の笑い方にぴったりな能力を手にしたのか、はたまた物心ついたころからこの笑い方で、一時は「グラグラの実」を求めて旅をしていた、という過去があるのか……。
答えなど知る由もないが、笑い方ひとつでサイドストーリーの妄想が無限に膨らんでいくのも『ONE PIECE』の魅力と言えよう。
■無口な割に回りくどい笑い方をする「ピーカ」
続いては、ドンキホーテ海賊団の最高幹部である「ピーカ」を紹介したい。
「イシイシの実」の能力者として石や岩と同化する彼は、「手のひらが町の広さだ~!!!」とウソップを恐怖させるほど巨大な姿になることも可能。イカつい大きな体と強面な表情なのだが、その容姿と裏腹なソプラノボイスが最大の特徴でもある。
誰もが見た目と声のギャップに驚くのは間違いないが、ピーカはその笑い方も非常に独特で、なんと「ピッキャラララ!!」と笑うのだ。あまりに特徴的なその笑い方に「さすがに意図的に言ってないか?」と、つい疑ってしまう。
そんな「ピッキャラララ!!」という笑い方の語感が、童謡の「クラリネットをこわしちゃった」の歌詞にある「オ パキャマラド」に似ており、笑い方の元になっているのではと感じるのは筆者だけだろうか……。
「オ パキャマラド」はフランス語で、意味的には「共に歩もう」といったニュアンスがあるようだ。声の高さを笑った部下を容赦なく葬ろうとするピーカとはあまりにかけ離れたイメージのため、ただの思い過ごしだとは思うが、一度そう思ってしまったときから、ピーカの笑い方を見るたびに「クラリネットをこわしちゃった」がBGMとして脳内で再生されている今日この頃である。