■承太郎も強さを認めた『ジョジョの奇妙な冒険』イギー
荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』には、多種多様な能力を持つスタンドが登場し、なかには砂属性の者も存在する。それが第3部の主人公・空条承太郎の仲間になる、犬のイギーの持つスタンド“ザ・フール”だ。
ザ・フールは砂で構成されており、砂を固めて防御したり、相手に絡みついたり、羽を出して飛んだりと応用力が高い。そのため幅広い戦い方ができるが、攻撃力がそれほどないのが難点だ。
味方として登場しているため、承太郎と直接戦うシーンはないのだが、承太郎はポルナレフの攻撃を取り込むイギーの能力を見たとき、「簡単(シンプル)なヤツほど強い……おれにも殴れるかどうか……」と、その強さを認めていた。
この発言通り、両者が戦ったとすると承太郎はイギーに簡単には有効打を与えられないだろう。負けないにしてもかなり苦戦させられそうだ。打撃や斬撃を中心とするスタンドは、イギーとは相性がかなり悪いように思える。イギーがDIOに用意された刺客ではなく、味方として登場してよかったと思った次第だ。
砂属性のキャラは、砂の変幻自在な特性を活かし戦う相手を翻弄する。圧倒的な強さを持つ主人公ですら、その厄介な強さに苦しめられることも。繰り出す技にバリエーションがあるのも魅力のひとつで、その戦いっぷりは見ごたえたっぷりである。