『東京リベンジャーズ』マイキーに『特攻の拓』マー坊…ヤンキー漫画の名キャラが跨ったバイクたち「リアルに買うと」ハウマッチ?の画像
KCデラックス『復刻版 疾風伝説 特攻の拓』第1巻(講談社)

 4月21日に公開をはじめとした映画『東京リベンジャーズ 2 血のハロウィン編 -運命-』が、公開3日で観客動員数は42万8000人、興行収入が約5億8300万円と、前作同様にヒットを記録している。2023年2月からは佐木飛朗斗氏・所十三氏による漫画『疾風伝説 特攻の拓』のコミックスが毎月2冊ずつ復刻発売されるなど、令和の時代にまたもヤンキーブームが到来。かつてのヤンキー文化に再注目している人も多いのではないだろうか。

『特攻の拓』『湘南純愛組!』『カメレオン』を始めとした平成の名作から、『東京卍リベンジャーズ』に代表される令和の人気作まで、ヤンキー漫画の作中には数々の「名車」が登場する。

 当時の多くの少年が作中に登場するバイクに憧れていたし、もちろん、現代においてもそれは変わらないだろう。ヤンキー漫画に登場する名車は、いつの時代もかっこいい。

 しかし、近年のコロナ禍による半導体不足の影響などで、旧車の中古市場は価格の高騰が続いている。我々が少年時代に憧れたバイクたちは、いつの間にか目が飛び出るほどの金額になってしまっていた。

■カワサキ「ゼファー400」

「バイクは速く走らなければならない」という固定観念を打ち壊し、それまでのレーサーレプリカブームを終焉させるとともに、1990年代のネイキッドブームの火付け役となったカワサキ・ゼファー。

『湘南純愛組!』の鬼塚英吉、『疾風伝説 特攻の拓』の浅川拓、『東京卍リベンジャーズ』の龍宮寺堅(ドラケン)など、ヤンキー漫画でも多数の登場人物の愛車として登場したマシンだ。

 当時のメーカー希望小売価格は50万円台前半。発売から30年が経った現代においても人気は衰えることなく、中古車販売価格は120万~200万円となっている。

 2021年頃は100万あればウン十万円のお釣りが来るぐらいの価格だったような気がするが、この数年で「ちょっと良い車」が買えてしまうお値段になってしまった。

■ヤマハ「XJ400」「XJR400」

 1980年代に発売され、同年代中に生産終了したXJ400の後継機。カワサキ・ゼファーに端を発したネイキッドブームを受けて「XJR」として1993年に復活した。

 当時すでに人気があったKH、マッハ、ゼファーなどに比べると後発であったものの、ヤマハらしい洗練されたスタイリングがファンを増やし、ヤマハネイキッドの顔となった名車だ。

「ペケジェイ」や「ペケジェイアール」の愛称で親しまれ、『疾風伝説 特攻の拓』、『カメレオン』、『湘南純愛組!』など、1990年代の多くのヤンキー漫画に多く取り上げられている。

 その中古車市場価格はXJR400が70万~120万円。XJ400の方は、150万~250万円。十分に高いと思われるだろうが、まだまだ序の口である。

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