『MASTERキートン』『ゴールデンカムイ』『ARMS』にも…いつか役立つ!? 漫画で得た“面白い豆知識”の画像
『MASTERキートン』 BD-BOX

 普段何気なく過ごしているなかではなかなか知りえない豆知識を、漫画から得ることはよくある。大人になってから役立つものもあれば、人生ではまったく使わないようなものまでさまざまだが、意外と何年経ってもその知識は忘れないものだ。今回は漫画のなかで描かれ、印象的だった面白い豆知識や教養を紹介したい。

『MASTERキートン』(脚本:浦沢直樹氏・勝鹿北星氏・長崎尚志氏、作画:浦沢直樹氏)は、サバイバル術に長けている主人公・平賀=キートン・太一が世界中の難事件に立ち向かうというストーリー。本作では数多くの知識が登場するが、そのうちのひとつが“砂漠ではスーツがいい”というものである。

 この知識が登場したのは、完全版第1巻収録の「黒と白の熱砂」「砂漠のカーリマン」だ。暑い砂漠でしっかりした素材のスーツを着ると、暑すぎてすぐにダウンしてしまいそうなもの。しかし背広に長袖、長ズボンという服装は、直射日光を避けることができ通気性も良いため、砂漠の環境には適しているのだという。

 日本では猛暑のなかスーツを着ると暑さから熱中症になってしまうが、これはおそらく湿度が高すぎるからという理由もあるのだろう。砂漠に行く機会はなかなかないだろうが、心に留めておきたい。

 また、野田サトル氏による『ゴールデンカムイ』には、アイヌ文化やサバイバルの知識がたびたび出てくるのだが、そのなかに“喉が乾いても雪を食べないほうがいい”というものがある。

 第3巻では主人公・杉元佐一がアシリパ(正式表記は「リ」が小書き文字)と行動をともにするなか、喉の渇きを感じてしまう。そこで手近な雪を食べようとする杉元にアシリパがかけた言葉が、「やめろ! 雪を溶かすのに体力を使うし体が冷える」というものだった。

 アシリパが指摘したことに加え、雪には空気中のチリやホコリなども混じっている。もし雪山で喉が乾いた際には、火を起こして雪を溶かしてから飲んだほうが賢明だろう。

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