■炭治郎との絆はより強固なものへ! みたらし団子が好物の鋼鐵塚

 かつて鋼鐵塚が担当した鬼殺隊の隊士は気難しい彼の性格のせいか、担当の交代を望む者ばかりだったという。そんななか炭治郎は彼を信頼して日輪刀をお願いし続けている。鋼鐵塚にとっても、自分を頼ってくれる炭治郎の存在は大きいようだ。何度も日輪刀を破壊することに対しては、恨みを募らせているようだが……。

 刀鍛冶の里編では、炭治郎を死なせないためもっと強い刀を作ろうという想いから、山にこもって修行をしていた鋼鐵塚。満を持して再登場したときの筋骨隆々な姿は、下手したら炭治郎よりも強そうなくらいだった。

 そんな彼は“戦闘用絡繰人形 縁壱零式”から出てきた“300年以上前の刀”を研ぐことになり、その過程で刀鍛冶としてかっこいい姿を見せてくれる。一連の場面はもうすぐアニメでも楽しめるが、炭治郎を追っかけ回すコミカルなイメージが強いだけに、シリアスな一面とのギャップにはぐっときてしまうはずだ。

 その後日輪刀が完成したときには、疲労困憊の鋼鐵塚が炭治郎に対し、「いいか炭治郎 お前は今後死ぬまで俺にみたらし団子を持ってくるんだ いいなわかったな」と要求する場面も。実は“みたらし団子”は鋼鐵塚の好物で、それさえ渡せば荒ぶる彼を鎮めることができるといわれるほど、彼にとって特別なものだ。

 みたらし団子を“死ぬまで”貢ぎ続けろという要求からは、炭治郎と今後も長く付き合っていこうという鋼鐵塚の意思も汲み取れるような気がする。これもまた、少々面倒くさいところのある彼らしい、隠れた名エピソードではないだろうか。

 

 一見するとただの変人である鋼鐵塚だが、その刀への情熱には目を見張るものがある。だからこそ炭治郎も彼を心から信頼し、2人の間に強固な絆が生まれていったのではないだろうか。現在放送中のアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』では、そんな鋼鐵塚の活躍にもぜひ注目してみていただきたい。

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