■ケンシロウのドSが全開に…名前すらない“ないアル修羅”
北斗琉拳の使い手である羅将・ハンのもとへと向かうため、その居城を探していたケンシロウ。車が爆破され、「アイヤ〜〜〜!!」という叫び声とともに一人の修羅が放り出されてきた。もちろん、攻撃したのはケンシロウなのだろう。
「何起こったアルか!?」と、キョロキョロと周りを見渡しながらうろたえる小太りの名もなき修羅で、ファンからの通称は「ないアル修羅」だ。うねった髭に頭にちょこんと乗っているモヒカン(!?)は、一見すると昭和の漫画に登場する中華料理屋の店主のように見える。ケンシロウの気配を察知し「きさま何するアルか わたしこの地治める修羅アルよ!!」と、必死の形相で訴えるも、ケンシロウは表情すら変えずに顎を鷲づかみにし、ハンの居城の場所を聞き出そうとする。だが、この修羅は「しっ知らないアルよ!!」と開き直ってしまうのだ。
それに対して岩に頭を叩きつけて痛めつけ、「あるのかないのかどっちなんだ」と問い正すケンシロウ。恐怖のあまりに「たっ たからっ知らないアルヨ~」と、すでに濁音が言えていない状態の修羅に対し、さらにケンシロウは修羅の頭を岩に何度も叩きつけ、ドSさ全開に……。
そして再度、「どっちなんだ あるのか ないのか」と質問。すでにパニックに陥っている様子の修羅は「ないないあるよ」「アイヤ〜〜ないあるないあ るないあるない〜〜〜〜」と、変形した顔のまま「ひょんげ〜!!」と言って逃げ出すも、すでに秘孔を突かれていたようで爆死する。
その直後、遠くに見える建物を見ながら「あれか…」とケンシロウがつぶやいた。……え、ハンの居場所に気付いているじゃん! ただ痛めつけたかっただけなのか!? このシーンは真面目な顔をして悪ふざけをしているようなケンシロウが妙に面白かったな。
さて、ここに登場したふざけた修羅たち以外にも、巨大なブーメランを投げつけてくる“ブロン”や、“サモト”という貴族のようなふざけた修羅もいたものだ。
それにしてもコイツらは本当に“生存率1%”といわれる男子の生き残りなのだろうか。こんなふざけたヤツらに殺され、修羅になれなかった子どもたちが不憫だぞ……。