『天国へのカウントダウン』『ゼロの執行人』でも…劇場版『名探偵コナン』で“灰原哀が活躍した歴代作品”の画像
劇場版「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」 © 2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 1994年から『週刊少年サンデー』(小学館)で連載が開始された、青山剛昌氏の『名探偵コナン』。2023年4月14日、劇場版最新作『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』が公開され、初日の興行収入は8.5億円、58万人を動員するという好調な滑り出しを見せている。公開前から「死ぬな、灰原——」という衝撃的なキャッチフレーズにより、人気キャラクター・灰原哀の身に何か起こるのでは……とファンがざわついていたが、今回は最新作で活躍する彼女に注目し、これまで活躍を見せた劇場版3作品をご紹介しよう。

■『天国へのカウントダウン』で身代わりになろうとした灰原

 灰原は“黒ずくめの組織”に所属していた科学者だった。組織でのコードネームはシェリーで、主人公・江戸川コナン(工藤新一)と同様、毒薬によって小学生一年生ほどの大きさに縮んでしまった体で生活を送っている。組織から身を隠すために灰原哀と名乗っているが、本来は18歳の宮野志保という人物だ。

 当初、とっつきにくいキャラクターだった彼女は、コナンの同級生たちで“少年探偵団”として仲良くしている吉田歩美や円谷光彦、小嶋元太たちとも少し距離を置いていた。

 そんな灰原が彼らとともに大きな活躍を見せたのが、2001年に公開されたシリーズ5作目・劇場版『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』でのこと。

 作中では殺害現場に“お猪口”を残す連続殺人事件が発生し、コナンは“少年探偵団”の力を借りながら犯人を追い詰めることに成功する。しかし、物語のクライマックスで、彼らとともに爆弾が仕掛けられた高層ビルに取り残されてしまうのだ。

 脱出不可能な状況でコナンが見つけた活路が、スポーツカーに乗って隣のビルへ飛び移るという方法。しかし、無謀ともいえるこの計画を成功させるには、爆弾が爆発する衝撃に合わせて車を発進させる必要があり、爆発までの正確なカウントダウンが必要だった。そこでなんと灰原は、自分だけビルに残り、爆弾の側で時間を数えようとする。

 “少年探偵団”の仲間たちを救うために自らを犠牲にする……このカッコ良すぎる行動は、彼女の名シーンとして有名だろう。また、彼女を救うため、危険をかえりみず行動を起こした元太や光彦の勇気にも拍手を送りたい。

 現在ではクールな様子を見せながらもすっかり彼らに馴染んだ様子を見せている彼女は、“少年探偵団”の一員として行動をともにする機会も多い。この事件をきっかけに彼らとの距離もぐんと縮まったのであろう。

■『ベイカー街の亡霊』でコナンの身代わりになり戦線離脱する灰原

 2002年に公開されたシリーズ6作目となる『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』は、“完全催眠型の仮想現実ゲーム”が主軸のストーリーだ。コナンと父・工藤優作の親子の絆がメインテーマの本作だが、「コクーン」という仮想体感ゲーム機に乗り込んだ子ども50人が人質に取られ、1人もゲームをクリアできなければ全員死亡してしまうという鬼気迫る展開となっている。

 コクーンに乗り込んだコナンは、“少年探偵団”の面々とともにゲームクリアを目指していくのだが、一筋縄ではいかないゲームに苦戦を強いられ、次々と子どもたちは脱落……。

 少しずつ謎の真相に近づいていくコナンと灰原だったが、彼女はコナンの身代わりとなってゲームを脱落する。このとき、灰原がコナンに言い残した「お助けキャラがいないなら、あたしたちにとってのホームズはあなた。あなたにはそれだけの力がある……ホームズに解けない事件はないんでしょ……」というセリフは、作中屈指の名言だろう。

 灰原がコナンを心の底から信頼し、自分の命をかけて彼をかばったのがよくわかる名シーンだった。

  1. 1
  2. 2