「死ぬな、灰原——」劇場版最新作『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の主役…!? 普段はクールな灰原哀が見せた“可愛すぎるシーン”を振り返るの画像
劇場版「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」 © 2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 2023年4月14日から公開される『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』。「死ぬな、灰原——」のキャッチフレーズが気になる今作でスポットを当てられるであろう灰原哀は、コナンと同じように見た目は子どもだが中身は18歳の女性で、かつては天才科学者“シェリー”として黒の組織に所属していた。

 クールでミステリアスな灰原は、初期こそ近寄りがたい雰囲気を放っていたものの、物語が進むにつれ、さまざまな表情を見せるようになっていく。大人びているのは変わらないものの、だからこそたまにのぞかせる可愛い表情とのギャップが多くのファンを虜にするのだろう。そこで今回の記事では、とくに印象的だった灰原哀の“可愛すぎるシーン”を振り返っていきたい。

 

 子どもの見た目を利用してしょっちゅうかわいこぶるコナンに対し、灰原は基本的に“子どもらしい”ふるまいをすることが少ない。それゆえに、ときどきそういった姿を見せられるとぐっとくるものがある。

 たとえば初登場回である「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」にて、灰原は事件解決のため拳銃を発砲し、のちにそれを知った目暮警部から「なんて危ないことをするんだね!」と怒られてしまう。

 そこで彼女はすかさず大きな目をうるませ、「だって…だって…」と大泣き。もちろん嘘泣きだったわけだが、その時点では彼女の正体を知らなかったコナンが優しい声でなぐさめていたのも含め、可愛く印象的なシーンだった。

「探偵団に注目取材」では、灰原が「あれれ~」「おっかしいぞォ~~」とコナンの物真似をした場面も。とぼけた表情が可愛らしく「ちょっとヌケてる子供のフリ…」とコナンを小馬鹿にしている感満載なところにも、クスリとさせられてしまう。

 また、灰原はプロサッカー選手・比護隆佑の大ファンで、彼が絡むとキャラ崩壊しがちな傾向にある。比護から頭を撫でられて頬を染めたり、彼の熱愛報道にショックを受けたりと、その姿は“ただのファン”状態。これも微笑ましいところだ。

「心のこもったストラップ」というエピソードにて、比護のぬいぐるみストラップを失くしてしまったときの灰原も見ものだった。「あ―――――っ!?」と大声で叫び、半泣き状態になり、最終的にショックのあまり失神してしまう様子は、普段の彼女とはあまりにもかけ離れていた。

 さらに、“そのうちネットでも買える”となだめるコナンに対し、“あれは比護さんが触ってくれた世界でたった一つのストラップ”だと主張するあたりも、合理的で冷静な彼女らしくない。少年探偵団の面々はちょっと引いていたが、複雑な事情を持つ灰原が“普通の女の子”として日常を楽しめているようで、思わずニコニコしてしまったのは筆者だけではないだろう。

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