バッドばつ丸は30周年、けろけろけろっぴは35周年…人気の影で!? 「いつの間にか見なくなった」サンリオの懐かしキャラたちの画像
サンリオキャラクターえほん『チャーミーキティ キティとのであい』(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)

 1986年から毎年、人気投票イベント「サンリオキャラクター大賞」が行われている、子どもから大人まで大人気のサンリオのキャラクターたち。2023年の大賞も4月11日から人気投票が行われ、今回は90ものキャラがエントリーをしているが、誰の心にもそれぞれ幼少期の思い出に残るサンリオキャラがいるのではないだろうか。

 2023年でバッドばつ丸は30周年、けろけろけろっぴは35周年と、いまだ人気の長く続くキャラもいる一方で、昔は一世を風靡するほど人気だったのにいつの間にか見なくなってしまった懐かしキャラクターたちも多くいる。

■男の子に人気だった「ウィアーダイナソアーズ!」「ザ ラナバウツ」

 幼稚園生や小学生のとき、女子がこぞってハローキティやマイメロディのバッグや文具を使う中で、男の子に人気のサンリオキャラといえば、新幹線をモチーフにした「シンカンセン」や恐竜のキャラクターの「ウィアーダイナソアーズ!」、デフォルメされた自動車をポップなデザインに落とし込んだ「ザ ラナバウツ」などだった。

 どれも車や恐竜など男の子が好みそうなモチーフを使用していて、カラーリングもポップ。それでいてどのイラストにも親しみやすい曲線的な優しさがあった。

 ちなみに「ザ ラナバウツ」は今もグッズが出ているが、店頭で見たときに名前こそ同じものの幼いころに記憶していた「ザ ラナバウツ」とは違うことに驚いた人もいるのではないだろうか。1985年に誕生したものには顔がついておらず、カラーも原色を使った鮮やかなものだった。実は2007年に「ザ ラナバウツ」は「ザ ラナバウツ(働く車)」としてリニューアル。より親しみやすさが出るよう車に顔がつき、カラーリングも淡い色合いになった。

 さて、男の子と女の子のペアのキャラはサンリオに多い。1975年のデビューから今も人気の「リトルツインスターズ」のキキとララがその代表だろう。

 2人の他にも、1974年に誕生したサンリオ初の男女ペアキャラである「パティ&ジミー」や、珍しく頭身高めに描かれたキャラの「ザ ボードビルデュオ」はグッズ展開も多かった。しかしやはりキキとララの人気はすごかったのだろうか、いつの間にか彼らのグッズが展開されることは少なくなってしまった。それどころかここ最近では、人の形をした男女ペアのキャラはほとんど生まれていない。

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