■太鼓である自身の存在証明『太鼓の達人』どんちゃんの「~だドン」
『太鼓の達人』シリーズに登場するメインキャラクター、どんちゃんの「~だドン」も唯一無二の語尾だ。
太鼓を叩いた時の音として、日本語で表現される「ドン」というオノマトペ。冷静に考えると、そんな太鼓を叩いた時の音を語尾として使うとは、どんちゃんの器の広さが伺える……と、人気作品の設定を深読みをしすぎたか。ただ、とにかく「~だドン」は“喋る太鼓”というキャラクターにおいて、これ以上ない語尾であると言えよう。
■異常な愛の深さによって生まれた語尾『遊戯王GX』ティラノ剣山の「~ザウルス」
続いて紹介するのは、『遊戯王GX』に登場するティラノ剣山の「~ザウルス」だ。
この語尾を聞いた次の日、子どもながらに仲間内で少々ざわついたのは良い思い出である。異常なまでの恐竜愛によって生まれたこの語尾は、「さすがにやりすぎなのでは……?」と思う人もいるかもしれない。
そんな違和感満載の語尾だが、冷静に考えてみると我々の世界にも「さかなクン」という東京海洋大学の名誉博士が存在していることに気づく。“さかなクン語”と言われる「ご」を「ギョ(魚)」に変えて話す独特の話し方は有名だし、なんだかクセになる。
ティラノ剣山も将来は、デュエリスト兼・名誉博士として「~ザウルス」という語尾を携えて、お茶の間で愛される存在になるのかもしれない!?
■感情がわかるからありがたいかも? 『ONE PIECE』ドスンの「~ドスン」
最後に独特な語尾を持つキャラが多く登場する『ONE PIECE』より、新魚人海賊団幹部のドスンを紹介しよう。
ドスンは感情の起伏によって「ドスン」や「ギャバン」「ピコン」など細かく使い分けている。一見接しにくそうに見えるドスンだが、語尾でその瞬間の感情を読み取れる非常にわかりやすいキャラクターなのだ。
怒っている時はあまり触れず、落ち込んでいる時はすぐに気づいてあげられる、学校などにいれば案外仲良くなりやすいキャラクターなのかもしれない。
独特な語尾を持つキャラクターは無数に存在するが、そのどれもがキャラクターの性格を象徴しており、切っても切り離せないものとして重要な役割を果たしている。
もし新生活などで自分のキャラクター付けに迷った際は、自分はこういう人間ですと独特な語尾を開発してみるのもアリなのかもしれない。もっともその後の人間関係がどう転ぼうと、保証はできないのだが……。