『キン肉マン』悪魔超人が使った“凄惨すぎる必殺技”4選 スプリングマンの「デビル・トムボーイ」にサンシャインの「地獄のピラミッド」などの画像
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 漫画ユニット・ゆでたまごによる『キン肉マン』に登場する悪魔超人たちは、初登場からとんでもない悪党どもばかりだった。彼らの必殺技も凄惨なものが多く、正義超人を苦しめたものだった。代表的なのは悪魔将軍の「地獄の九所封じ」、アシュラマンの「改良阿修羅バスター」、サンシャインの「呪いのローラー」など、コンビ技も含めれば多数ある。そこで、筆者的によくよく考えたら凄惨すぎるであろう悪魔超人の必殺技を4つ紹介したい。

■ウルフマンをバラバラに…!想像したくもないスプリングマンの「デビル・トムボーイ」

 まずは、7人の悪魔超人編に登場したスプリングマンによる必殺技だ。

 彼はその名の通り全身バネでできており、投げ技や関節技といった類が通用しない。しかし、対戦相手となったウルフマン(アニメ版ではリキシマン)は力士なので、つっぱり(張り手)で攻撃できる。

 だが、このスプリングマンはしたたかなヤツなのだ……。この戦いは鳥取砂丘でのサンドデスマッチで行われたのだが、バネの体を利用するスプリングマンは固いマットであればともかく、柔らかい砂丘では特性を生かせないだろうとウルフマンは読んでいた。

 案の定、砂の影響でジャンプができず埋まり込むスプリングマンを尻目に「ハッハハハ ひっかかったな スプリングマン」と、相手を馬鹿にするような言いぐさで張り手を喰らわせる怪力のウルフマン……。えっ? いや、正義超人なのにちょっと卑怯じゃないの? だって力士は砂の上なんて大得意だし……。

 ところが、ウルフマンがボディスラムを何度も調子よく振る舞っていると、だんだんと砂がマットのように固くなっていき、気づけばスプリングマンの得意の足場に変わってしまっていた。

 実はこれはスプリングマンの作戦で、攻撃をわざと食らっていたのだ。そして、足場の高い段差からジャンプしてくるスプリングマンに対し、「な…なにをする気だ……」となぜか避けようともしないウルフマン。すっぽりとバネの中に挟まり、スプリングマンの必殺技「デビル・トムボーイ」の餌食となって、バネの力で身体を粉々に砕かれてしまう。まさに凄惨な必殺技だった。

 う〜ん、でも逃げられたんじゃないのかな……と、ちょっと思ってしまうのだが……。

■相手を突き刺す「地獄のピラミッド」も詰めが甘いサンシャイン

 次は、悪魔六騎士のサンシャインだ。アシュラマンやバッファローマンよりも知名度は低いものの、悪魔超人の中でも体格に恵まれており、作中では六騎士の中でも実は一番強いのではないかと言われていた。

 このサンシャインと戦ったのが、ジェロニモだ。彼は正義超人の一員として登場しながら、実は超人に憧れる人間だった。サンシャインの猛攻に負傷していくのだが、彼は人間離れしたパワーと精神力で健闘していく。

 それに対し、砂の肉体を持つサンシャインは、胸のキーパーツを外すとさまざまな形に変化でき、コマや凱旋門になってジェロニモを追い詰めていった。極めつけは、身体のパーツを分解して逆ピラミッドになり、鋭利な突起側を相手の体に突き刺すという残忍な技「地獄のピラミッド」を披露する。

 マットに横たわるジェロニモの腹部に思いっきり刺さっていた……なんとも恐ろしい技だ。とはいえ、詰めが甘いのというのがサンシャインらしいところ。このあと、なんとジェロニモに持ち上げられてしまう。しかも、大事なキーパーツをいとも簡単に奪われてしまう大誤算!

 ジェロニモは「砂は 音にも 弱い!!」と閃き、体が崩れているサンシャインに向けて必殺技「アパッチのおたけび」を繰り出し、強烈な音波の振動をぶつけて形勢逆転をするのだ。

 ところで……、背骨を折り、アキレス腱も切れた状態で最後は力尽きて自ら心臓マッサージで復活するという限界モードだったジェロニモ。そんなひ弱なはずの人間に超人であるサンシャインは負けてしまうのだから、なんとも詰めが甘いヤツだったな……。

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