■ゲームファンを驚かせた主人公交代の仕掛け

 最後はスパイク・チュンソフトより発売されたゲーム『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』。2010年から発売されている『ダンガンロンパ』シリーズの最新ナンバリングタイトルで、生徒たちがコロシアイを強制され、その中で起きた殺人事件の犯人を学級裁判で暴き、裁くというものだ。

『V3』の主人公は舞台版『ダンガンロンパ』で江ノ島盾子役を務めていた神田沙也加さんがキャラクターボイスを務める赤松楓だった。彼女は超高校級の腕前を持つピアニストで、前向きで正義感が強い性格だ。

 キャラ紹介もそこそこに1番目の殺人が起こり、物語はずっと彼女視点で進んでいくが、推理シーンの終盤で、殺人事件のトリックが自分(プレイヤーの操作する赤松)にしかなし得ないという結論に到達する。

 結果、推理小説さながらの叙述トリックにより主人公が犯人であることが暴かれ、赤松はシリーズ恒例の「おしおき」を受けストーリーから離脱する。以降は超高校級の探偵である最原終一が主人公となってストーリーが進行するが、このゲームプレイヤー全員を欺くかのような主人公交代劇が発売当時大きな話題となった。

 読者たちを困惑させた1話と2話での「主人公交代」。インパクトという意味では、これ以上の興味の引き方はないだろう。

  1. 1
  2. 2