『ONE PIECE』知る人ぞ知る「幻の悪魔の実」3選!漫画やアニメでは登場していない“トリトリの実”、“ズマズマの実”などの能力とはの画像
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ONE PIECE』ファンであれば、どの悪魔の実が最強なのかという議論を一度はしたことがあるだろう。今や数えきれないほどの悪魔の実が存在するが、なかには原作の漫画やアニメには登場していない、イベント限定の悪魔の実があるのをご存じだろうか?今回は知る人ぞ知る幻の悪魔の実を、3つ紹介しよう。

■相手を翻弄する異形の存在「トリトリの実 モデル:鵺」

 まず初めに「トリトリの実 モデル:鵺(ぬえ)」を紹介したいと思う。

 この悪魔の実は、2017年に『ONE PIECE』が連載20周年を迎えたことを記念して京都で開催されたイベント、『ONE PIECE ART NUE 大覚寺「魔獣と姫と誓いの花」展』で登場した悪魔の実である。

 そもそも鵺とは『平家物語』などに登場した日本の妖怪の一種で、顔がサル、胴体が獅子、手足がトラ、尻尾がヘビという異形の存在としても知られている。平安時代では鵺の鳴き声を聞くと不吉な事が起こる前触れとされ、大事にならないよう人々が祈りを捧げていたという説もある。

 期間限定で公開されたこのストーリー内では、ワノ国の都・ヨウに流れ着いた悪魔の実を、脱走囚のトラツグが空腹に耐えかねて食べたことによりその能力が宿った。

 翼を持たないながらも飛行能力を備えているので、立体的な戦闘が可能なのが特徴だ。トリトリの実とは言ったものの、さまざまな動物の特徴を持つ鵺の身体を駆使し、トラの鋭い爪による斬撃、獅子の頑丈な肉体、相手に絡みつくヘビの尻尾など変幻自在の攻撃を繰り出せるため、とにかく相手を翻弄することに長けた戦闘方法になることは間違いないだろう。

 現在となってはその戦闘力は未知数だが、日本人だけでなく外国人も日本文化の一部を知ることができたであろう、魅力溢れる悪魔の実だ。

■ショーだったことが悔やまれる「ズマズマの実」

 続いては、2014年にUSJの『ONE PIECE プレミアショー』にて登場した、「ズマズマの実」について紹介しよう。

「ズマズマ」という言葉を聞いてもイマイチピンと来ない人が大半だとは思うが、これは「プラズマ」のことを指している。プラズマと聞いてもイマイチピンとこない人は、液体・気体・固体どれにも属さない、物質の4つ目の形態と理解しておくと良いのではないだろうか。とにかく”肉眼では見えない空間に漂うヤツ“だ。

 DX海軍総司令のスマッシュというキャラクターが食べた悪魔の実で、プラズマを操りながら、身体の形を自由自在に変化させることができる自然系の悪魔の実とされている。雷もプラズマに該当するが電気とは異なる物質のため、ゴムであるルフィにもダメージを与えることができるという、なんとも驚異的な能力を有している。

 詳細な技などは当時のプレミアショーを観覧した人にしかわからないため謎に包まれているが、おそらく激しい明滅やド派手な炎が会場を包み、エンターテインメント性溢れる能力を披露したことは想像に難くない。いずれ何かしらの機会で再びお目にかかりたい悪魔の実の一つだ。

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