■“鬼殺隊”はほかにも魅力的な男性がたくさん!
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で活躍した、炎柱・煉獄杏寿郎はどうだろうか。「うまい! うまい!」と美味しそうにお弁当を口にするシーンが印象的な煉獄だが、彼には「作った料理をおいしそうに食べてくれそう」と好意的な意見が寄せられている。たしかに腕によりをかけて作った料理を「うまい!」と勢いよく食べてもらえたら、彼女としてこの上なく本望だろう。
そして記憶に新しい『遊郭編』で活躍した音柱・宇髄天元は誰が見ても色男。少々奇抜なところはあれど、その容姿は作中屈指のキャラクターだ。
彼は元忍で3人の妻をもつ。3人の妻たちはそれぞれが宇髄を思うあまり小競り合いはあるものの、彼が1人1人を大切にしているからこそ、そんな不思議な関係でも賑やかに楽しめるのだろう。
さらに新シリーズでの活躍が期待される霞柱・時透無一郎。彼は何を考えているのかわからないミステリアスな少年だが、その実力は14歳という若さで柱であることからも明らかだ。ミステリアスで強い男性というのは、どうも女心をくすぐる存在だと思う。
アニメシリーズではまだ活躍が描かれていない、蛇柱・伊黒小芭内や風柱・不死川実弥、そして岩柱・悲鳴嶼行冥もそれぞれが魅力的で、今後の活躍によって“彼氏にしたい”と感じる人も増えるだろう。
■筆者の推しは…水柱・冨岡義勇!
さて、そんな魅力的な面々をおさえて、筆者的には水柱の冨岡義勇を推したい。彼は言わずもがな、主人公の炭治郎が一番はじめに出会った“鬼殺隊”の隊士である。雪のなか、鬼に変異した禰豆子を背負う炭治郎の前にあらわれたのが冨岡だった。
第1話における名言「生殺与奪の権を 他人に握らせるな!!」は、本作屈指の印象的なセリフだ。そんな冨岡は一言でいえば「真面目」そのものだろう。その真面目さは、恋人として置き換えると“浮気の心配がない”といえるし、あまり表には出さないが、とても“情に厚い”性格というのも、ポイントが高い。
竈門兄妹とはじめて会ったとき、“鬼殺隊”である彼は禰豆子を殺してしまうことも容易だったはず。しかし冨岡は竈門兄妹に“一縷の希望”を感じ、“鬼殺隊”の育手・鱗滝左近次へ紹介状を送っている。彼のこの機転によって、炭治郎の“鬼殺隊”としての運命は回り始めたといっても過言ではないだろう。
そしてこれは、冨岡の「禰豆子を殺さないため」の優しさだったように思えてならない。その証拠といってはなんだが、のちに彼は禰豆子が鬼として人を殺した場合、鱗滝とともに責任を持って自害することを意思表示し、彼らの行く末を見守る覚悟を決めていた。
あくまで筆者の主観ではあるが、冨岡の優しく真面目な性格は作中屈指のイイ男だと思う。そして彼を恋人にしたら、愛情表現こそわかりにくいかもしれないが、末長く幸せな生活を送れるような気がする。
『鬼滅の刃』に登場するキャラクターはどれも魅力的だ。物語が進むにつれて彼らのバックグラウンドが描かれていることで、見方がガラリと変わったキャラクターも多い。それぞれに良いところがありすぎるので、“一番イイ男”を決めるのはナンセンスなのかもしれないが……。
2023年4月からは、テレビアニメの新シリーズである『刀鍛冶の里編』が放送される本作。今後も目が離せない。