■家族のため剣を振るうお兄ちゃん「竈門炭治郎」

 2023年4月から「刀鍛冶の里編」のテレビ放送がスタートする予定の、吾峠呼世晴氏の『鬼滅の刃』。主人公の竈門炭治郎は、人食い鬼と戦う鬼殺隊の一員として、人を守るため、また鬼に変えられた妹を人間に戻すために剣を振るう少年だ。

『鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録』(ジャンプ・コミックス)によると、炭治郎の身長は、鬼殺隊の最終選別時(15歳)で165センチ。高橋大輔バカリズム、女性だと広瀬アリスと並ぶ。

 大正時代の平均身長を調べると161センチくらいなので、炭治郎は少し高いくらい、現代の感覚なら174〜5センチといったところか。また13歳だった物語開始時は岡村隆史と同じ156センチで、同年代の『テニプリ』リョーマより少し高い。炭治郎が2年で9センチ伸びたことを考えると、やはりこの時期の男子の成長はあっという間だ。

 流行語にもなった「水の呼吸」から繰り出される技の数々は、アニメでの浮世絵を思わせるグラフィックが美しく、見る者の多くを虜にした。4月からはじまるアニメの新シーズンが待ちきれない。

■ジョーダンを超える驚異のバスケットマン「桜木花道」

 映画『THE FIRST SLAM DUNK』が絶賛公開中の、井上雄彦氏による『SLAM DUNK』。意中の女性に気に入られるために湘北高校バスケ部に入部した桜木花道は、高い身長と常人離れした身体能力の持ち主だ。その特性を活かしてバスケ初心者ながらチームに貢献し、自身もバスケットマンとして成長していく。

 作中で桜木が身長を測るシーンでは、入学時の188センチから189センチに伸びていることが分かる。これまで紹介したなかで一番小柄な『テニプリ』リョーマと比べると、桜木はざっくり頭2つ分くらい高い。芸能人だと東出昌大阿部寛と、やはり背の高いイメージを持つ名前が挙がる。また先ほど少し話題に上った『るろ剣』比古清十郎も189センチだった。

 阿部寛が桜木と同じようにフリースローラインから跳んでリングに届くかといったら、まず無理だろう(イメージはできるが)。実際にフリースローラインからダンクを決めたマイケル・ジョーダンも198センチあるから、いかに桜木の身体能力がずば抜けているかが分かる。

 

 こうしてジャンプ主人公たちの身長を比べてみると、案外リアルでイメージしやすいものだ。さすがに桜木花道は大きいし、阿部寛が桜木(と比古清十郎)と同じ身長だというのも、個人的にはじわじわ来るけども。

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