『ONE PIECE』ウタだけじゃない!『ガンダムZZ』キャラ・スーンに『ヒロアカ』轟焦凍も…“ワケあり系”が多い? 漫画・アニメの“ツートンカラーのキャラ”3選の画像
ガンダムデュエルカンパニー04弾/GUN-DC04/ R1/キャラ・スーン

 漫画やアニメに登場するキャラクターは、現実離れした派手な髪色をしていることも少なくはないが、なかには左右非対称な“ツートンカラー”の特徴的な髪色を持つ者も存在する。なぜかワケあり系が多い、二色の異なる髪色を持つキャラクターたちについて見ていこう。

■モビルスーツを愛しすぎた癖の強いネオ・ジオン軍将校『機動戦士ガンダムZZ』キャラ・スーン

 1986年からテレビ放送されたアニメ『機動戦士ガンダムZZ』は、ガンダムシリーズの3作目として今までの作風から一変、コミカルなシーンが多く盛り込まれた作品として有名だ。

 本作に登場するツートンカラーの髪を持つ人物こそ、ネオ・ジオン軍の将校として活躍する女性、キャラ・スーンだ。

 キャラ・スーンは長髪を左右で赤と金に染め上げており、その美貌とグラマラスな肉体は見る者を魅了する。軍内外からは、“猫目のキャラ”という異名で呼ばれていた。

 指揮官としても非常に優秀な人物で、ハマーンの命を受けてサイド1にあるスペースコロニーのひとつ、“エルドラド”を19時間で制圧するなど活躍を見せている。

 もちろんモビルスーツにも搭乗するのだが、彼女には少し変わった“癖”がある。それはモビルスーツに登場すると、興奮ゆえに“トランス状態”に陥ってしまう、というもの。

 本人もこの性癖について自覚していることから、あまり率先してモビルスーツには乗ろうとせず、指揮官として立ち回る場面が多いようだ。やむなくモビルスーツ戦に参戦したとしても、この癖が災いしてしまい目立った戦果を上げることができないどころか、むしろ友軍の邪魔にまでなってしまうほど……。

 モビルスーツ乗りとして際物扱いされがちな人物だが、それでもハマーンへの忠誠は本物で、第一次ネオ・ジオン抗争終盤ではモビルスーツ・ゲーマルクに搭乗し、量産型キュベレイを相手取るといった活躍を見せる。

 ツートンカラーの髪と美貌の裏にどこか独特の癖の強さを持つ、なんとも面白いキャラクターである。

■ルフィの幼馴染にして誰もが知る“世界の歌姫”!『ONE PIECE』ウタ

 2022年8月6日に公開され、2023年1月29日に終映を迎えた『ONE PIECE』の劇場版アニメ『ONE PIECE FILM RED』。動員数は1427万人、興行収入は197億円となり、国内の映画興行収入ランキング歴代8位となる大ヒットとなった。

 劇場版に登場し、その後も年末の“紅白歌合戦”などで目まぐるしい活躍を見せていたキャラクターが、“世界の歌姫”と称されるウタだ。

 彼女は世界中の老若男女から愛されるアーティストで、その歌声は“ソウルキング”として一世を風靡したブルックにすら“別次元”と評されたほどである。

 ウタの特徴は、なんといってもそのツートンカラーの長い髪だろう。鮮やかなポピーレッドと淡いピンクホワイトを組み合わせている。また、ライブに合わせて色とりどりの衣装を身に着け、まさに“エンターテイナー”として終始立ち振る舞っていた。

 実は彼女、幼少期のルフィとはひょんなことから出会っており、いわゆる幼馴染という関係性だ。無邪気で心優しい性格だがどこか負けず嫌いなところもあり、アニメ版で描かれたオリジナルエピソードのなかでは、たびたびルフィと張り合う場面も見受けられた。

 ルフィが慕う海賊、“赤髪のシャンクス”に義理の娘として育てられた彼女だが、ルフィ同様に“悪魔の実”を食べている能力者。“歌を通じて世界を幸せにしたい”という信念を持つ彼女だが、その考えや死生観が世界中を巻き込む騒動へと発展していく……。

 彼女が披露した数々の“歌”は現実世界の歌番組ともリンクし、3Dで表現されたウタが登場するなど、映画のストーリーを飛び出した活躍はとどまるところを知らない。アニメだけでなく、リアルの世界にまで進出を果たした、非常に珍しいキャラクターと言えるだろう。

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