衝撃の変貌ぶり…ドーピングによって驚異的な強さを手に入れるも「大失敗」したキャラ3選の画像
少年チャンピオンコミックス『グラップラー刃牙』第1巻(秋田書店)

 漫画やアニメのキャラクターには「どんなことをしても強くなりたい」というあまり、違法な薬物に手を出す者もいる。肉体強化をすることで強靭なパワーを手にし、目にも止まらない速さで動き回り、尋常ならざる強さを手に入れる……だが、そういったキャラのほとんどは純粋な強さには到底力が及ばず、意外にもあっさりと敗北してしまうことがほとんどだ。

 そこで今回は、ドーピングによって驚異的な強さを手に入れたが「大失敗」をしてしまった無惨なキャラたちを紹介していきたい。

■ジョン博士の最高傑作も刃牙には歯が立たず

 板垣恵介氏による『グラップラー刃牙』(秋田書店)には最強を目指して、過度のドーピングを平気で摂取するキャラがいる。それがジャック・ハンマーだ。ジャックは地上最強を目指すも、才能も肉体も一流とは程遠い存在だった。ジムに通い鍛錬をいくら重ねても報われず、黙々と体を鍛え続ける毎日……。世界一ハードなトレーニングをする世界一ひ弱な男だった。

 そんなある日ジャックに声を掛けたのがジョン博士。彼は範馬勇次郎の強さを見て、最強の人類を自らの手で作り上げたいと思っていた。そして、最強になれるなら何でもするというジャックこそ、研究に適任だった。

 ジャックはジョン博士の提案を受け入れると、躊躇いなく大量のドーピングを摂取する。すると以前とは見違えるほどの筋肉を手に入れ、スポーツテストでは世界記録を軽々と更新。それだけでは満足できず、野生のホッキョクグマに戦いを挑むとあっさりと殺して見せた。そしてジャックは範馬勇次郎を倒して最強の称号を得るために、地下闘技場のトーナメントへと参加した。

 ジャックは決勝まで勝ち上がるが、刃牙との戦いの最中に肉体が限界を迎え、ドーピングの副作用が出てしまう。それによって筋肉はどんどん萎み、戦うこともままならない状況となった。それでもジャックは諦めず、最後まで刃牙との死闘を繰り広げたが、無惨に敗退。ドーピングで一時的に強くなることに成功したが、純粋な筋肉には勝てないという結果となったのだ。

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