■ジャンプにも続々登場…ほかにもいる残念なイケメンキャラたち

 ヤムチャのほかにも『週刊少年ジャンプ』(集英社)では、残念なイケメンキャラが多く登場している。

 空知英秋氏による『銀魂』に登場する桂小太郎は、「ヅラじゃない 桂だ」の名言(?)とともに知られる残念なイケメンである。彼はツヤツヤの長い黒髪が特徴の美男子で、性格も一見クールで生真面目。お堅い口調で話し、表情もほとんど変わらない。

 しかしその中身はかなりの天然ボケで、人の話をほとんど聞いておらずズレた言動をとることもしばしば。大真面目な顔で奇行に走り、しかも本人は本気でやっており全力投球なため、周りは大いに振り回されることになる。思い込みが半端ではなく妄想癖もあり、突拍子もないことを言うため扱いに困りそうだ。

 吾峠呼世晴氏による『鬼滅の刃』の嘴平伊之助も、ビジュアルとはかけ離れた性格の持ち主である。

 女の子に間違えられるほど整った顔立ちをしている彼だが、中身は野生児そのものなうえ戦闘狂で、強い相手と戦うことしか頭にない。猪に育てられたという過去を持ち、常識が通用しない乱暴者でもある。美しい顔とバキバキの身体、野太い声のギャップもまたすごい。

 最後は、野田サトル氏の『ゴールデンカムイ』から鯉登音之進少尉を。彼も、凛々しい見た目に反して残念なところのある人物だ。

 鯉登は名家の生まれで前途有望な軍人だが、上司の鶴見中尉を崇拝しており彼が絡んだ途端にキャラが壊れてしまう。鶴見中尉相手だと緊張して通訳なしでは意思疎通できなかったり、鶴見中尉のブロマイドを常に持ち歩いていたりと、ただのファン状態である。

 またお坊ちゃん育ちゆえに未熟なところがあり、団体行動中にワガママを言う、安っぽい挑発に乗って子どもじみた反応をするなど、周りを困らせることも多い。しかし物語が進むごとに成長していくので、見ていて応援したくなるキャラでもある。

 

 見た目と中身のギャップがすごすぎる残念なイケメンたち。「顔はいいのに……」と思いつつどこか憎めない彼らの魅力を、ぜひ堪能してみていただきたい。

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