漫画やアニメには幅広いタイプのイケメンが登場するが、そのなかには“残念なイケメン”という称号を与えられるキャラもいる。周りから「黙ってればイケメンなのに……」と勝手に残念がられてしまう人たちのことだ。
今回は、見た目の麗しさと中身のギャップが激しすぎる残念なイケメンたちを紹介していきたい。
まず紹介するのは、高橋留美子氏の『らんま1/2』に登場する九能帯刀。風林館高校の剣道部主将である彼は、キリッとした風貌と長身が特徴だ。見た目がいいだけでなく剣の腕も立ち、おまけにお坊ちゃまでもある久能は非の打ち所がないように思える。
しかしその中身は超がつくほどのナルシスト。自身を“パーフェクト人間”と称し、周りから愛されていると信じて疑わない。“風林館高校最悪の変態”とも呼ばれてしまっているが、あかねや女らんまにしつこく迫る姿を見ているとそれも納得だ。周りを気にせず我が道を突き進むポジティブさは、ある意味見習うべきなのかもしれない。
高橋留美子作品つながりでいえば、『うる星やつら』の面堂終太郎を思い浮かべた方も多いだろう。彼も大財閥の跡取り息子で自他ともに認める美男子なうえ、成績優秀かつ運動神経抜群とパーフェクトな人間だ。
しかし実は中身がほぼ“あたるレベル”なので、ことあるごとに残念っぷりを発揮する。閉所・暗所恐怖症でもあり、閉じ込められると「わ〜ん くらいよ〜 せまいよ〜 こわいよ〜!!」と、情けない姿をさらすのも残念ポイントである。
また、残念なイケメンとしてよく挙げられるキャラには、鳥山明氏の『ドラゴンボール』のヤムチャも。彼は面食いのブルマが一目惚れするレベルのイケメンだが、女性の前で極度にあがってしまうという弱点を持っていた。この弱点を治すためにドラゴンボールを集めようとしていたというのも驚きだ。
さらにヤムチャはかつては悟空のライバルポジションだったのに、物語が進むごとにパワーインフレについていけなくなり、いつしか引き立て役や噛ませ犬のように……。いろんな意味で残念、というかちょっぴりかわいそうなキャラだ。