『鬼滅の刃』や『ONE PIECE』、『GANTZ』にも…「読まないと損」な“人気漫画のスピンオフ作品”3選の画像
『鬼滅の刃』無限列車編1[DVD](アニプレックス)

 人気漫画にはスピンオフ作品が存在することがある。スピンオフ作品とは本編とは別に描かれている外伝や番外編のことで、本編で描かれていない貴重なエピソードが明かされることもあるため、ファンの注目度は高いだろう。

 2013年に公開された『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影』のベースとなっているエピソード『クラピカ追憶編』は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)に特別読み切りとして掲載された。単行本未収録となっているこのエピソードは『HUNTER×HUNTER No.0』として、劇場公開の際、入場者100万名限定特典で配布されている。

 そこで今回は「読まないと損!」な人気漫画のスピンオフ作品を紹介していこう。

■煉獄杏寿郎の初任務を描いた『鬼滅の刃』劇場入場者特典「煉獄零巻」

 日本中で“鬼滅ブーム”を巻き起こした吾峠呼世晴氏の『鬼滅の刃』(集英社)は、2020年に『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開された。

 劇場版では、鬼殺隊・炎柱である煉獄杏寿郎にスポットライトが当たっており、公開に先駆けて『週刊少年ジャンプ』で特別読み切りとして掲載されたエピソードが、劇場入場者特典「煉獄零巻」に収録されている。

 全19ページにもわたる作者描き下ろしの漫画には、煉獄の鬼殺隊初任務の模様や、彼の父親との確執とともに、父親の真意を推しはかり葛藤する煉獄の心のうちも描かれていた。

 少ないページ数であるにもかかわらず、煉獄というキャラの真髄を知ることができるストーリーで、映画と相まって大満足の内容になっている。本編を見た人にとっては、思わずうるっときてしまうような作品になっていたと思う。

■映画に繋がるエピソードが収録『ONE PIECE』劇場入場者特典「ONE PIECE 巻零」

 日本を代表する漫画である、尾田栄一郎氏による『ONE PIECE』(集英社)。

 劇場版アニメも大人気の本作。2009年に公開された『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』では、原作者である尾田氏が初となる製作総指揮をとり、興行収入48億円という大ヒットを記録した。

 本作では「金獅子のシキ」という強敵との戦いを描いているが、劇場版入場者特典として配布された「ONE PIECE 巻零」には、シキを中心とした過去のエピソードが描き下ろし漫画として収録されている。

 脱獄不可能と言われている“インペルダウン”を、唯一脱獄したというシキ。大物海賊たちがしのぎを削っていた時代を生きた彼のゴール・D・ロジャーとの因縁や脱獄エピソードが描かれ、お馴染みのキャラクターの若かりしころの姿も見られる。映画のプロローグにも繋がる内容で、ファンにとってはお宝ものの嬉しいスピンオフ作品だった。

 なお、当初は入場者先着150万人ぶんの用意があったそうだが、さらに100万部増刷され、配布されたようだ。

  1. 1
  2. 2