■“2メートル”越え…ちょっと非現実的な身長のキャラも

 今までは身長190センチ台という、まだ現実的なラインのキャラクターを紹介してきたが、ここからはついに“2メートル”を越える規格外のキャラクターたちについて見ていこう。

 まずは『週刊少年ジャンプ』(集英社)の『ONE PIECE』より、“麦わらの一味”のメンバーでもある音楽家・ブルックだ。

 彼は“ヨミヨミの実”の能力により、一度死んで骨の姿として復活を果たす。現在の彼の身長はなんと身長277センチ。それに加えて、白骨化した体と巨大なアフロヘアーという取り合わせが、どこか恐ろしいキャラでもある。

 一方で、その性格は非常に陽気かつ、美人に目のないお調子者。見た目のインパクトと、その活き活きとした立ち振る舞いが実に魅力的なキャラクターだ。

 また、同誌のこれまた人気作品『ドラゴンボール』に登場するピッコロも、実は226センチと、なかなかの高身長なキャラクターである。

 “大魔王”と称された初代ピッコロに比べると、その性格は寡黙で冷静。かつ頭脳明晰で機転が利く面があり、さまざまな場面でZ戦士たちをサポートしていた。年長者としての貫録を兼ね備えており、とくに悟空の息子・悟飯からは“師匠”として尊敬されている。

 ナメック星人特有の緑の肉体が特徴的な彼だが、戦闘力も折り紙付きで、作中を通して常に悟空らとともに第一線で戦い続けた。また、映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」では、主人公の一人として活躍するなど、まだまだ進化が止まらないキャラクターである。

 その一方、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載され続けている人気格闘漫画『グラップラー刃牙』シリーズに登場するジャック・ハンマーは、純粋な人間でありながら規格外の高身長っぷりを発揮したキャラクターでもある。

 ジャックはカナダに国籍を置く格闘士で、短く刈り込んだ金髪と“ドーピング”で作り上げた圧倒的な肉体が特徴だ。その生き方は“強さ”という一点に向けられており、己の寿命すら引き換えにし、薬物を使って肉体を鍛え上げる狂気を孕んだ人物である。

 そんな彼だが、初登場時は193センチとまだ現実的な身長だったのだが、第2部『バキ』で再登場を果たした際は、“骨延長手術”で213センチまで身長を伸ばしてしまう。

 さらに、第4部『刃牙道』ではさらなる手術によって、なんと243センチと、尋常ではない高身長を獲得した。この常軌を逸した肉体改造もすべては“強く”なるため……徹頭徹尾、“強さ”に憑りつかれ突き進む、悪魔的なストイックさを見せるキャラクターだ。

 

 190センチという比較的現実的なものから、2メートルを超える規格外なものまで、一言に“高身長”といっても、キャラクターによってそのサイズは多種多様だ。

 作中ではなかなか気にすることの少ない“身長”だが、実際の数値を見比べてみるのも面白いかもしれない。

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