■空を自由に飛べる日も近い!?「タケコプター」
最後に紹介するのは「タケコプター」だ。ドラえもんが登場したコミックス1巻「未来の国からはるばると」の回で、のび太に最初に渡したひみつ道具である。
まるで竹トンボのような見た目をしている「タケコプター」は、頭に付けて回転させるだけで空を飛ぶことができ、作中でも使用頻度が高い。夢の詰まったこの便利アイテムも、実現化に向けて研究が進められているという。
有名なのが、フランス人の発明家が開発した「Flyboard」。平均時速140kmで22分間飛行し、ドーバー海峡の横断に成功しているという。また、産業用無人ヘリコプターなどの開発を手掛ける「ヒロボー」は、2012年にすでに電動式の1人乗りヘリコプター「bit」を開発している。
海外では米ウーバー・テクノロジーズなどが「空飛ぶタクシー」と言われるライドシェアサービス「Uber Air」を、近く実現化させる計画を進めている。
現在、日本では1人で空を自由に飛び回ること自体、法による許可を得られていないが、世界的に「空を自由に飛ぶ」ことがポピュラーとなり、移動手段が増える未来もそう遠くはないかもしれない。
作者の『藤子・F・不二雄』が描くひみつ道具が続々と現実化しつつある。「糸なし電話」が「スマホ」に、「宇宙探検ごっこヘルメット」が「VR」に……と、すでに世に生まれ出されたものも多く存在している。
もしかしたら、ドラえもんのいた22世紀の世界は、私たちが思っているよりもずっと早くやってくるかもしれない。