■教師と問題児たちとの群像劇『GTO』にも登場したコギャルたち

 藤沢とおる氏原作の『GTO』(講談社)にもコギャルたちは登場する。制服のスカートは下着が見えてしまいそうなほどのミニ丈で、足元はルーズソックスとローファーが主流の彼女たち。

 前述した『GALS!』のようなハデさはないものの、リアルなコギャルたちの姿が描かれ、彼女たちの年代特有の“危なっかしさ”もうまく描かれている本作。

 彼女たちが直面するさまざまな問題を「伝説を残すくらい偉大な教師」を目指す主人公・鬼塚英吉が解決していくのだが、彼自身、コギャルたちのパワーや魅力に翻弄される様子も見られた。

 ちなみに、本作でも「ルーズソックス」と「ミニスカート」は外せないアイテムだった。実際にはそのほか、“スクールバッグは潰して使う”など謎のブームも多く存在し、おのおのがこだわりを持ってコギャルとしての文化を楽しんでいたようだ。

 今や、コギャルブームを生きた年代の女性たちが母親になり、我が子へとその文化が受け継がれているなんて話もある。かつてを彷彿とさせるファッションやグッズに熱中する我が子とともに「109」に母娘で買い物に訪れ、昔を懐かしむ女性もいるのだろう。

 

 近年、レトロファッションが注目されているが、世界的にも有名なブランドがルーズソックスを取り入れたファッションを発表するなど、かつての懐かしいファッションがいまや最新のトレンドになっている。

 着こなしやアイテムの違いはあるが、ギャルブームが再燃している昨今、コギャルたちが活躍する漫画作品を見て懐かしんでみてはいかがだろうか。

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