■憧れたバッシュ「エアジョーダン」
続いてもバッシュつながりのネタ。桜木は、作中で2度バッシュを変更しているが、そのバッシュこそ、どちらも「エアジョーダン」シリーズなのだ。特に男子バスケ部の生徒は、「エアジョーダン」に憧れたのではないだろうか。
「エアジョーダン」について作中で取り上げられているのが、バッシュを買うために桜木が訪れた「チエコスポーツ」のシーンだ。この店長とのやりとりが非常に面白く、印象に残っている読者も多いだろう。数あるバッシュの中から、桜木が目をつけたのが「エアジョーダン6」だった。
「中古だから」と30円で購入し、その後の猛練習と激戦により「エアジョーダン6」を履きつぶしてしまった桜木は、再びチエコスポーツを訪問。インターハイ予選での桜木の活躍を見たという店長から「エアジョーダン1」を紹介してもらえたのだ。
「エアジョーダン1」を紹介してくれた店長の「赤と黒……湘北の色だ」というセリフにぐっときて、「エアジョーダン」シリーズに魅力を感じたのは筆者だけではないだろう。ちなみに筆者は三井寿と同じくアシックス派だった。
■ユニフォーム番号へも憧れ!「7番」「10番」「11番」
他のスポーツ漫画同様に、自分の目指すキャラクターと同じユニフォームの番号にしたいと願ったバスケ経験者は多いはず。ただ、希望する番号を付けられる学校はあまり多くないのではないかと思う。
一般的に4番はキャプテン、5番は副キャプテンとする学校が多かった。しかし、『スラダン』全盛期だった筆者の世代では、4番は赤木(ゴリ)、5番は木暮(メガネ君)というイメージがあった。そのため、実際のキャプテン、副キャプテンたちが「(仙道や宮城の)7番がよかった……」とぼやいていたりしたものだ。
その他、桜木の10番、流川の11番なども人気が高かったが、これは全国的な「スラダンあるある」なのだろうか。
以上、『スラダン』に感化されてマネした行動について紹介した。わずか数ページに収められているにも関わらず、多くの人の印象に残るネタが描かれているところも、『スラダン』の非常に面白い部分だ。ぜひ試合だけでなく、こうした掛け合いの部分も読み返してみてはいかがだろうか。