いくつ知ってる?『サザエさん』の専用BGMを紹介! タラちゃんの足音、カツオや波平のテーマも…の画像
フジテレビ『サザエさん』番組公式サイトより

 国民的長寿アニメでおなじみの『サザエさん』。日曜の夜のお茶の間にはかかせない、言わずと知れた超人気アニメである。

 そんな『サザエさん』には、作中いくつかBGMが流れている。2013年12月4日発売された「サザエさん音楽大全」では57曲ものサザエさん専用BGMが収録されていたが、さまざまなシーンによって変わるBGMは数多く、なかには「あぁ!この音楽!」と言いたくなるような馴染み深い音もあると思う。

 そこで今回は、あまり知られていない『サザエさん』のキャラクター専用BGMについてまとめてみた。

■タラちゃんやイクラちゃんが通ると神秘的な音が…!?

 サザエの長男・フグ田タラオこと、タラちゃんが歩くとき「ティロティロリーン」と、神秘的な効果音が鳴るのをご存じだろうか? 実はタラちゃんだけでなく、イクラちゃんにも同じ効果音が使用されている。

 タラちゃんとイクラちゃんにだけこの効果音が使われる理由は明確にされていないが、歩きたての小さい子どもがよく履いている、歩くと“ピッピッ”と音が鳴る靴の様子を連想して作られたのが、あの「ティロティロリーン」という効果音ではないか、というのが一説だ。

 ……と考えると、おそらく「1〜4歳くらいまでの幼児」という設定のキャラに、この効果音が使用されているのだろう。ちなみに、5歳のリカちゃんには使用されていない。

 この効果音はタラちゃんやイクラちゃんが遠くから駆けてくるときや、反対にどこかへ行ってしまうときに使用されている。実際「わが家のサイレン」の回などでは、家から飛び出して裏のおばあちゃんの家へ行くとき、このBGMが用いられていた。

 ちなみにワカメと一緒に帰ってきたときなど、幼児ではない人物と一緒にいるときには使用されていない。あくまでもタラちゃん単体のときの効果音となっているようだ。

■実は5パターンも…主役級に登場回数が多いカツオのテーマ

 口が達者でお調子者の磯野カツオの専用BGMも存在している。しかも、専用BGMが5パターンもあるというから、驚きである。あらためて聞き返してみると「あの曲か!」と分かると思うが、実際にカツオ専用BGMが流れたエピソードをいくつか紹介しよう。

 まずは「ぼくだって一番乗り」の回。転校生の友達の家へ招待されたカツオが晩御飯をご馳走になり、成り行きで一芸を披露することに。トランプでマジックをすることにしたカツオだが、まさにそのタイミングで専用BGMが流れ始める。

 そのほか「コタツのない冬」の回では、物語冒頭からこのカツオ専用BGMが流れており、タイトルが終わるタイミングまで流れ続けていた。

 このカツオのテーマは、テンポはそこまで早くないが、どれも軽快な曲調なのが特徴的だ。曲中、転調もしているためエンドレスでリピートできる。物語の盛り上がりに合わせたり、シーンが変わる瞬間まで続けることで、次のシーンに行くときの良いスパイスになりそうだ。

 カツオは主役級に登場していることから、比較的頻繁に使用されているこのBGM。ぜひ、次回の『サザエさん』の視聴の際に耳を傾けてほしい。

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