『SLAM DUNK』次期キャプテンたちが率いるチームを想像してみた…湘北は宮城リョータ、陵南は仙道彰…海南は神?の画像
『THE FIRST SLAM DUNK』(C)I.T.PLANNING,INC.(C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

 バスケットボールをしたことがない人でも、『SLAM DUNK』という漫画のタイトルは耳にしたことがあるだろう。1990年の連載以降、日本に一大バスケブームを巻き起こし、現在は作者の井上雄彦氏が自ら監督・脚本を務めた映画『THE FIRST SLAM DUNK』も公開中だ。

 本作では夏のIH後までの様子しか描かれていないが、読者の多くは「3年生が引退したあとのチームはどうなるんだろう?」と、一度は想像して胸を躍らせたことがあるのではないだろうか。新1年生の加入については想像の余地がないが、あくまで今いるメンバーを中心として考えたとき、新チームはどうなるのか。一読者として勝手に想像してみた。

■宮城リョータ率いる湘北高校

 湘北の次期キャプテンは宮城リョータ(PG)だということが作中で明らかにされている。ほかにスタメンで残るメンバーは桜木花道(PF、C)と流川楓(SF)。この3人が引き続き、湘北を支える選手になるはずだ。

 残る2人のスタメン枠は、控えの2年生トリオ、「ヤス」こと安田靖春(PG)・「カク」こと角田悟(C)・「シオ」こと潮崎哲士(SG)から入ることになるが、赤木剛憲(C)が抜けるぶん、ポジション的にカクは確定か。

 リハビリ明けの桜木と控えのカクとで赤木の抜けた穴を埋めるのは厳しいかもしれないが、桜木はリバウンダーとしての資質に恵まれ、カクは桜木より経験がある。ペアでの練習を重ねることで、何かしらの相乗効果が期待できそうだ。

 そして、三井寿(SG)の代わりを務めるのは、ヤスかシオ。作中での功績からヤスも考えられるが、身長164センチと高さ的に少々心もとない。ここは素直にシオをメインで使い、流れを変えたいときにヤスを入れるのが妥当だろう。もっとも三井の場合、留年して冬の選抜どころかもう一年残る可能性も否めないが……。

 またヤスにかんしてだが、度胸や芯の強さでは誰にも引けを取らない。宮城はじめチーム全体を支える存在として、ちょうど今の木暮公延のような立ち位置になるのではないか。そう考えると、ヤス・カク・シオは全員面倒見が良さそうだし、宮城も相手の気持ちを汲み取るのがうまい。新・湘北チームは、後輩がよく育つ温かいチームになりそうだ。

■仙道彰率いる陵南高校

 陵南のスタメンと控え選手には2年生が多い。地区予選の湘北戦でのスタメンにいたっては、3年生の魚住純(C)を除く4人が2年生だ。福田が復帰するまでスタメンだった副キャプテンの池上亮二も、3年生で引退となる。よって、チーム編成に大きな変化はないと考えられる。

 チームの要となるのは次期キャプテンの仙道彰。海南大附属高校との試合ではPGとして真価を発揮したが、魚住が抜けてゴール下の守りが薄くなるからには、仙道にはこれまでどおりSFとしてオールラウンドな働きがより強く求められる。

 そして、チームに勢いをもたらすスコアラーの福田吉兆(PF)、チーム一負けん気の強い越野宏明(SG)、落ち着いた試合運びとミスの少なさに定評のある植草智之(PG)が、メインの4人となるだろう。

 Cに入るのは、魚住の交代要員として何度か試合に出場したこともある1年の菅平になるか。赤木や桜木とのマッチアップでは歯が立たなかったが、身長は189センチの桜木と同じくらいあり、高さ的には十分だ。あとはフィジカルとスキルを磨くのみ。かつて魚住を鍛えたときのように、菅平にも田岡監督の鬼のしごきが待っていることだろう。

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