『H×H』キルアや『鬼滅の刃』冨岡義勇も…ゾッとするほど圧倒的!バトル漫画で描かれた“鮮やかすぎた瞬殺シーン”3選の画像
『鬼滅の刃』第2巻 [DVD](アニプレックス)

 バトル漫画において、キャラクターの圧倒的な実力を見せつけられる場面と言えば、相手との決着を一瞬でつけてしまう「瞬殺シーン」だろう。たった数コマ、数ページで強敵を蹴散らしてしまうシーンには、カッコ良いを通り越して思わずゾッとしてしまう魅力が秘められている。

 今回はバトル漫画に登場する鮮やかすぎる「瞬殺シーン」について紹介していこう。

■暗殺一家の少年が魅せる鮮やかすぎる殺しの一手『H×H』キルア=ゾルディック

 2022年10月に約4年ぶりに連載が再開したことで話題となっている『週刊少年ジャンプ』(集英社)の人気バトル漫画『HUNTER×HUNTER』。本作に登場するキルア=ゾルディックは、暗殺一家として鍛え上げられた高い実力をいかんなく発揮し、数多くの“瞬殺”を見せつけたキャラクターだ。

 そんな彼の有名な瞬殺シーンが、物語序盤のハンター試験のなかで登場する。試験にてキルアの相手となったのは、通称「解体屋」と恐れられる大量殺人犯のジョネスだ。彼は異常な指の力で人間をバラバラにする狂人で、仲間の一人・レオリオも彼を見るやいなや「オレ達の負けでいい」「あいつとは戦うな!!」と言うほど。

 だがしかし、キルアは憶することなく勝負のルールについて問いかけ「じゃあ死んだ方が負けでいいね」と、余裕を見せる。ジョネスもまた言葉を返そうとするが、その間、一瞬でキルアはジョネスの背後に移動。そして、手にはなんとジョネスの「心臓」が……。

 ジョネスもキルアの手のなかで脈打つ自身の心臓を見て「か…返…」と声を上げるも、彼の前でキルアは心臓を握りつぶし、絶命させてしまう。

 ジョネスのおどろおどろしい経歴や高い実力の説明も、すべてはこの圧勝のための前置きでしかなかったのである。キルアの暗殺者としてのゾッとする素顔が垣間見える、なんとも戦慄してしまう「瞬殺」シーンだ。

■静かに相手を屠り去る”水柱”の圧倒的実力…『鬼滅の刃』冨岡義勇

 2016年に『週刊少年ジャンプ』で連載を開始して以降、その圧倒的人気からさまざまなメディア展開を続けている人気バトル漫画『鬼滅の刃』。本作にも、圧倒的実力で「瞬殺」を成し遂げたキャラクターが登場する。

 主人公・竈門炭治郎は鬼殺隊の任務で鬼側の精鋭・十二鬼月の一人である蜘蛛鬼・累と遭遇し、激闘を繰り広げるも苦戦し、瀕死の状態になっていた。そこに駆けつけたのが、鬼殺隊屈指の精鋭部隊”柱”の一人、水柱・冨岡義勇だ。

 義勇は、人間を超越する不死身性を持つ十二鬼月を相手にしながらも、まるで動揺するそぶりを見せず、自身の得意技である”水の呼吸・拾壱ノ型「凪」”を発動。岩や樹木すら切断する累の蜘蛛糸を太刀筋すら見せずにすべて切断し、激昂する累に見向きもせず、あまりにもあっさりと首をはねてしまう。

 炭治郎と生死を賭けた激闘を繰り広げた累だったが、義勇の実力の前には成すすべがなく、かすり傷すら負わせることなく滅されてしまった。

 義勇の”水柱”としての実力が初めて露になったシーンであり、炭治郎と同様の水の呼吸を使いながらも、桁違いの実力をまざまざと見せつけた。十二鬼月を相手に顔色一つ変えないそのクールな姿が、なんともカッコ良い「瞬殺」シーンである。

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