■仲間の力を盾に不当な鑑定をはねのけて大金を手にする「私の言いたい事は3つよ…」
コミックス34巻第325話では、ナミが仲間の力を利用して大金を手にするシーンが描かれた。
空島から持ち帰った黄金をお金に換金しようとするナミ、ルフィ、ウソップ。しかし鑑定士は海賊の足元を見て、不当な鑑定をしてくる。そこでナミは机に足を「ドスン!!」と乗せ、こう言ってのけるのだ。
「私の言いたいことは3つよ…」「1つ…言い忘れてたけど コイツは1億の賞金首」「2つ…今の鑑定に 私は納得しない」「3つ…もう一度ウソをついたら あなたの首をもらう!! 以上…」と、鑑定士を脅すナミ。
彼女の働きもあって黄金は3億ベリーという驚きの金額へ換金され、一行は船の修繕費を手にすることができたのだった。
隣に座っていたルフィが高額の賞金首であることをあえて口にして、「怒らせたら怖い海賊」だと暗に提示するナミ。そもそも、鑑定士も真っ青の鑑定技術を持っているのかもしれない。彼女がとても“頭がキレる”人物であることがよく分かるシーンだ。
■ナミの必殺技…!?「幸せパンチ!!一人10万よ」
コミックス23巻第213話では、絶世の美女であるナミならではの“守銭奴シーン”があった。
クロコダイルとの戦いが終わり、麦わらの一味はアラバスタ王国の宮殿で束の間の休息をとることに。このとき一味は豪華な大浴場で入浴するのだが、ナミとビビが女湯に入っていると、男湯の方から女湯をのぞく人影が……。
それに気づいたビビは焦って「ちょっと みんな何してるのっ!!?」と言うのだが、「あいつら……」と、呆れた様子のナミはおもむろに立ち上がると「幸せパンチ!!」と言いながら体に巻いていたタオルをハラリと解いてしまう……。
あまりの衝撃に鼻血を出しながらドスンドスンと落ちていく男性陣。そんな彼らに向けてナミは「一人10万よ♡」と、ちゃっかりお金を要求するという守銭奴の彼女らしいシーンだった。
“お金に目がない”という印象が強いナミだが、故郷のココヤシ村に自分で集めた多額のへそくりをそのまま置いてきたり、スリラーバーク編では恩人であるローラに財宝を惜しみなく分け与えたりするなど、心温まるエピソードも多くある。
そんな彼女のお金にまつわるエピソードは、作中でギャグシーンとして描かれることが多く、たびたび登場しては読者を楽しませてくれる。最終章に突入した『ONE PIECE』でも、ナミのそんな姿は見られるのだろうか。今後も目が離せない。