『ONE PIECE』泥棒猫ナミの懐かしの“守銭奴シーン”…ついツッコミを入れたくなるエピソード5選の画像
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 尾田栄一郎氏の『ONE PIECE』に登場する麦わらの一味の航海士・ナミは、オレンジ色の髪がトレードマークでスタイル抜群の美女。「好きなものはお金とみかん!!」と豪語しているシーンがあるが、彼女は自他ともに認める“お金大好きキャラ”でもある。

 ナミのお金好きぶりは、かつてアーロン一味に支配された故郷のココヤシ村を買い戻すために1億ベリーものお金を貯めていたことから始まっているが、現在にいたるまでナミの“守銭奴シーン”はたびたび作品の見どころとして描かれていた。

 そこで今回は懐かしのエピソードから、思わずツッコミを入れたくなるようなナミの守銭奴シーンを紹介していこう。

■手に入れたお宝を目の前にして「まず私のへそくりが8割」

 コミックス32巻第303話で描かれた一幕から。麦わらの一味は空島から帰還したとき、黄金のお宝を大量に持ち帰ってきていた。お宝の使い道について思い思いの欲望を口にする一行。船長のモンキー・D・ルフィは「銅像買うんだ おれは!!!」と、大喜びだ。

 そこでナミが黄金のお宝を自分のもとへ寄せ集め、「まず 私のへそくりが8割」と一言。思わず仲間たちは口を揃えて「いやちょっと…」と、彼女の暴挙を制止するのだった。
「冗談よ…」と続けたナミは、大ダメージを受けて損傷が激しいゴーイングメリー号の修繕費にあてることを提案し、結果的にルフィの発案で船大工を仲間に入れることになるというこのシーン。

 へそくりを堂々とかすめ取ろうとしているところがナミらしいシーンだが、冷静に物事の優先順位を判断し、大金に浮ついていた仲間たちを船の修繕という方向へ導いたのも、彼女のファインプレーだったのではないだろうか。

■素性が謎に包まれていたロビンに「いやん♡ 大好きよ お姉様っ」

 コミックス24巻第218話のこと。アラバスタ編で王下七武海だったクロコダイルを倒したルフィだが、彼の仲間だったニコ・ロビンが「私を 仲間に入れて」と、突然船に乗り込んできたことで一味はパニックになる。

 ロビンは自分の自己紹介をし、得意なことをウソップに聞かれると「暗殺♡」と即答。そんな彼女の様子に、仲間たちの不信感は募っていく。

 当初はナミも「私はダマされない」と警戒心をあらわにしていたが、ロビンが「そういえば クロコダイルの宝石 少し持ってきちゃった」と取り出すと態度が一変。

 目を輝かせながらロビンにすり寄り「いやん♡ 大好きよ お姉様っ」と、あっという間に手玉に取られてしまうのだった。あまりに簡単に懐柔されてしまうナミの様子に、ゾロとウソップは声を揃えて「おいおいおいおい」とツッコんでいた……。

■仲間との別れに「私…諦める…ビビの為だもんね…10億ベリー」

 コミックス23巻第214話で、思わず仲間たちが総ツッコミしてしまったナミの守銭奴シーンがあった。

 短い間だったが、仲間として過ごしてきたアラバスタの王女のネフェルタリ・ビビと別れることになった麦わらの一味。彼女との別れに仲間たちはしんみりモードで、ナミも少し元気がない様子。

 そんな彼女を心配した仲間たちが声をかけると、ナミはポツリポツリと話し始める。「私…」「諦める…」「ビビの為だもんね…」と、ビビを尊重しようとする発言。仲間たちが耳を傾け、おそらく感動しかけたところで「10億ベリー」と続けるナミ。

 予想外の発言に仲間たちは「っったりめェだァ!!!!」「金の話かよ!!!」と、総ツッコミするのであった。

 ビビとの別れを惜しんでいるかと思いきや、取り損なったお金を惜しんでいたというオチだが、ナミはビビの気持ちはとっくに理解していたからこその発言で、2人の絆の深さがわかるシーンでもあるだろう。

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