今年も自由な時間で漫画を読み漁った…ムーディ勝山が選ぶ名作漫画「ムーディ漫画大賞2022」を発表の画像
ムーディ勝山(写真は本人提供)

 チャラチャッチャチャラッチャ~! みなさんこんにちは。ムーディ勝山です。とてもコアな、極地的にマニアな一部のみなさんだけが期待している「ムーディ漫画大賞」の季節が今年もやってきました。自由に使える時間の多い(休みが多いともいう)私の、その圧倒的なリサーチ力を使ってお勧めする漫画は、芸能界でも一目置かれています。そんな私が、その年に最も面白くて人にお勧めしたい漫画を挙げさせていただく、そんな賞でございます!

 今年もたくさんの面白い作品が世に出ました。私が気になったやつだけでもなるべく多く挙げたいと思うので、是非とも全てチェックして欲しいです。

 気持ち的に全部最優秀賞なので、ムーディ漫画大賞はこれから挙げていく全てを最優秀賞作品とさせていただきます!読ませて頂いてるんだから、こんな感じの賞はもう全てそれで良いじゃないか!笑

 では、まず一つ目の最優秀賞は! くさかべゆうへいさんの『白山と三田さん』です!

 最新話が更新されるのがめちゃくちゃ楽しみな漫画の一つです。『週刊少年サンデー』で連載中のラブコメなんですが、センスのいい笑いが散りばめられ、コミックス一冊に1話ぐらいのごく稀な頻度で訪れる感動回が涙腺を崩壊させます。パッと見は冴えない二人なんですが、何をやらせてもハイセンスな三田さんと、実際冴えないもののたまにめっちゃカッコいい白山くん、表紙からも感じられるシティポップのようなオシャレさ、どの部分を切り取っても最高です。

 また恋愛ものなのに、1話目でいきなり付き合っちゃうところ、1話目最後のコマでいきなり最後らしきシーンが出てくるところ、二人がどうやってそこに行き着くのか、この先の展開も含めて……受け流せません!最優秀賞おめでとうございます!

 続いて、二つ目の最優秀賞は! 川野ようぶんどうさんの『島さん』です!

 深夜のコンビニでバイトする「島さん」というおじいさんのお話です。漫画というのは迫力のあるものや、伏線を張り巡らせ緊張感のあるものなど様々ですが、私は肩の力を入れず、実家にいるぐらいリラックスして読める漫画も大好きなんです。最近ではそれがこの『島さん』です。1話完結なことと、“コンビニ”という身近なテーマで繰り広げられるほっこりエピソードが、読んでる人のHPとMPを5ずつ回復してくれます。

 作者の川野ようぶんどう先生は実際に深夜のコンビニバイト25年やっていたそうで、シフトには入らないものの、一応まだ在籍はしているそうです(笑)。連載が始まった頃はまだガッツリシフトが入っていたらしく『漫画アクション』の連載作家を招待した忘年会にはバイトで忙しく参加できなかったとか(笑)。

 また常連さんが倒れて来なくなるというエピソードがあるんですが、これは川野さんの実体験だそうで、コンビニでの仕事中に、倒れた常連さんがまたお店に来てくれたという実際の出来事が基になっているそうです。この漫画も、受け流せません。最優秀賞おめでとうございます!

 続いて、三つ目の最優秀賞は!『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』(原作・猫子氏、漫画・武六甲理衣氏、キャラクター原案・じゃいあん氏)です!

 いわゆるなろう系の作品で、原作はwebサイト「小説家になろう」にアップされているものです。転生ものに明るくないんですが、「主人公がチートな能力を身につけて無双する」そんなイメージが少しありました。ただこの漫画では主人公が生前やり込んだゲームの世界に転生するんですが、やりこんだ奴にしか分からないゲームの知識で攻略していくところが、ブラボーに面白いです。戦って得たポイントをどのスキルに振り込んでいくのか? など、最近のオンラインゲームっぽい描写がとても細かく描かれているところも、読んでいてブラボーに面白いです。転生ものってこんなに面白いんだと気付かせてくれた作品で、これのおかげで他の転生ものも読み始めました。この作品、受け流せません。最優秀賞おめでとうございます!

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