アニメや漫画には、思いもよらない高学歴キャラが存在する。実在する難関大学を首席で卒業しているような設定のキャラクターは、作品のなかでもその頭脳をいかんなく発揮しているが、なかには「本当なの?」と、つい疑いたくなってしまうような高学歴キャラも……。
そこで今回は、意外過ぎる高学歴キャラ3選を紹介していこう。
■意外すぎる…なんとケンブリッジ大学出身の『少年アシベ』のアシベの父ちゃん
まずは、森下裕美氏による『少年アシベ』の「アシベの父ちゃん」だ。本作は、ゴマフアザラシの赤ちゃん・ゴマちゃんの愛くるしいキャラクターが人気を博した。当時、ゴマちゃんのおかげで水族館のアザラシたちが急激に人気となったほどである。
話を戻すが、この父ちゃんは現役の大工職人であり、普段からハチマキと腹巻きという出で立ちで“昭和のおじさん感”丸出しなのだが、実はなんとケンブリッジ大学出身の高学歴キャラなのだ。
ケンブリッジ大学といえば、世界有数の名門大学ではないか! 現場で働く職人さんとして以外に、オリンピックなどの大きな仕事を請け負う開発側にもなれそうだ。アシベたちは庶民的な暮らしをしているのだが、もっとセレブな生活も送れるのではないだろうか。
しかし、そんな名門大学を卒業しているとはいえ、そのことをハナにもかけない父ちゃんは素晴らしい人格者ともいえる(息子は“でっかいサカナ”と勘違いし、ゴマちゃんをまな板に置いて食べようとしていたが……)。
ちなみにほかの漫画でケンブリッジ大学を卒業しているキャラクターといえば、筆者としては『科学忍者隊ガッチャマン』の生みの親でもある「南部考三郎博士」を思い出す。うーむ、もしかしたらマントル計画にアシベの父ちゃんも参加していたかもしれないな。あの出で立ちで来られたら「みみずくの竜」もビックリしただろう。
■早稲田大学出身の巻き込まれキャラ『サザエさん』のフグ田マスオ
もしも“義理のお兄さん”を選べるとしたら、人気が高そうなのがマスオだろう。長谷川町子氏による国民的アニメ・漫画『サザエさん』に登場するマスオは磯野家と同居して、一部上場企業の商社に勤務して係長に昇進している。
アニメ版ではおっとりとしたマスオだが、実は早稲田大学出身の高学歴キャラ。原作ではちょっと怖い面(!?)も見られるが、アニメ版ではとにかく優しくて頼れるお兄さんキャラであり、その人の良さからノリスケやアナゴ、ときにはカツオといった面々からの困った頼みを断れず、面倒に巻き込まれてしまうことも。
とはいえ、まだ28歳なのに一部上場企業の商社で係長なのだから、高学歴も納得できる。それでいて配偶者のサザエは別として、波平やカツオといった個性豊かな家族たちと同居できるのだから、精神力もタフなのだろう。