尾田栄一郎氏による人気漫画の『ONE PIECE(ワンピース)』。今夏、公開された映画『ONE PIECE FILM RED』は大ヒット。コミックスではいよいよ最終章へと突入しており、物語の復習や伏線を見つけ出すために1巻から読み直している人も多いだろう。
今回は、作中で驚異の出世を遂げたキャラを紹介していく。再登場したときの彼らの異例の成長具合を、あらためて見てみてほしい。
※以下には、コミック『ONE PIECE』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。
■異例の出世を遂げた「コビー」「ヘルメッポ」
まずは、1巻から登場していた「コビー」だ。彼は、主人公・ルフィが海に出てはじめて出会った人物でもある。
コビーは海軍将校になる夢を持っていたが、不遇にもアルビダ海賊団の雑用係としてこき使われていた。しかし、ルフィとの出会いをきっかけに海軍に入ることができ、自分の夢へとまっすぐに向かっていく。
再登場したのは、ウォーターセブン編。ルフィたち“麦わらの一味”と再会したコビーは、ルフィやゾロが一見気づかないほど、見た目も中身も成長を遂げていた。身長がぐんと伸びて体型はスマートに。また、トレードマークの丸眼鏡は額に巻いた花柄のバンダナの上にサングラスのように乗せ、ちょっとパリピ風(!?)となっていた。
しかも彼は、海軍本部の「曹長」へと昇格しており、部下を持つまでになっていた。さらに新世界編に突入してからは、なんと「大佐」へと躍進。武装色や見聞色の覇気も扱えるようになり、より強くたくましくなっていく。
ルフィやゾロとは立場上“敵同士”であっても、互いを“友達”と認識している間柄のコビー。彼は、“いつか「大将」の座についてみせる”と2人に告げて新世界で会うことを約束していたが、この先、政府と麦わらの一味が全面対決する機会があったら、いったいどんな行動をとるのだろうと気になってしまう。
ちなみに、コビー初登場後にすぐ登場した「ヘルメッポ」も、再登場時には海軍本部の「軍曹」に、新世界編では「少佐」へと出世していた。親の七光りのバカ息子という印象が強いが、彼もコビーとともに夢を持ちがんばったのであろう。
■運も実力のうち!? 着実に出世を重ねる「バギー」
次に紹介するのは、物語の序盤から登場しているバギー海賊団の船長の「バギー」だ。“道化のバギー”の異名を持つ彼は、超人系「バラバラの実」の能力者。赤っ鼻が印象的でハッタリもかます、なんだか憎めない“愛されキャラ”である。
バギーはインペルダウンからの脱獄後、周りの“勘違い”によってなにかと実力以上に持ち上げられている。“運も実力のうち”というところか。
また、部下たちからも尊敬されており、なんだかんだいって周りから慕われ、人望は厚い。ルフィをはじめとした海賊たちとのコミュニケーションも上手に取りながら、うまく立ち回っている。
そんな数々の偶然に導かれてなし得た功績から、バギーは一時は「王下七武海」入りも果たし大出世を遂げていく。ロジャー海賊団の見習いとしてシャンクスとともに海賊王の船に乗っていたことも、世間が彼を特別視する理由なのかもしれないと思う。
水面下で着実に自身の野望を叶えようと、ヘタレながらも生き延びて前進しているバギー。直近のストーリーでも大出世続きで、彼の「バラバラの実」の能力がこれからとんでもない方向で大活躍する日がくるかも……?と、ファンも期待しているようだ。