■のび太と2人きりで無人島に流され号泣! 窮地に立たされ思わず出た本音…
人は窮地に立たされると思わず本音が出てしまうことがあるが、コミックス39巻の「ロビンソンクルーソーセット」では、思いもよらぬしずかちゃんの本心を知ることができた。
しずかちゃんと2人で遊んでいるといつも誰かに邪魔されるから、いっそ無人島へでも行きたいと話すのび太。そこでドラえもんは本物の無人島で漂流ごっこのスリルを味わえるひみつ道具「ロビンソンクルーソーセット」をのび太に渡した。
さっそくしずかちゃんを公園のボートに誘って、「ロビンソンクルーソーセット」を使うのび太。あたりが霧だらけになって「怖い!」とパニックになるしずかちゃんだったが、霧がはれるとそこは海の上。
その後、無人島にたどり着くのだが、しずかちゃんは「ママー‼」と泣き崩れてしまう。ここぞとばかりにのび太が「安心しなさい、ぼくがついてる」と男らしく発言するも、「だから心配なのよ」と、しずかちゃんから思わず辛辣な本音が。
セットのなかに入っていた道具でのび太が家を作っても、しずかちゃんは「風がふいたらつぶれそう」「あたし入らない」と、相変わらずまったく信用していない。だが、次々と服や食料を用意するのび太の姿に「のび太さんて、いざとなるととってもたよりになるのね」と見方がだんだんと変わっていった。
満足したのび太はボロが出ないうちに帰ることを決め、自ら漂流ごっこを終わらせて現実に戻ることに。
このエピソードでは公園でボートに乗った時点から「のび太さんこげるの?」なんて言っていたしずかちゃん。未来のお嫁さんにカッコいい姿を見せて信用を得られたのび太の姿に、ファンとしてはなんだか一安心してしまった。
しずかちゃんは誰にでも優しい女の子だが、ときにのび太に対し手厳しい一面がチラホラ見える。将来2人は結婚するはずなのだが、こうした彼女の本音を引き出せるのも相手がのび太だからかもしれない。
きっとしずかちゃんにとってのび太は、表裏なくなんでも言えるリラックスできるような存在であるのだろう。そう考えると、しずかちゃんのとんでもない“毒発言”もなんとなく可愛らしく見えてきたりもする。