『ドラえもん』でのび太の心をグサグサ突き刺す しずかちゃんのダークな“毒発言”3選…未来のお嫁さんは手厳しい!? の画像
てんとう虫コミックス『ドラえもん』(小学館)第37巻

 藤子・F・不二雄氏原作の国民的アニメ『ドラえもん』で、主人公・のび太がずっと想いを寄せているのが、クラスメイトのしずかちゃんだ。

 彼女は見た目も可愛く、しっかり者の優しい女の子。責任感が強くて感情的になることも多いが、情も厚い。そのいっぽうで、のび太に対してズバズバとストレートにものを言う姿も多く見られる。

 そこで今回は、思わずのび太の心にグサグサと突き刺さった、しずかちゃんの“毒発言”を紹介しよう。 

■のび太を指差して見下すダークなしずかちゃん

 最初に紹介するしずかちゃんの毒発言は、コミックス2巻「テストにアンキパン」で登場した。

 次の日、国語と算数のテストが同時にあることに大慌てするのび太。「こんどだけたすけて」と泣きつかれ、ドラえもんは仕方なく手助けすることに。

 そこで登場したのが、ノートや本に書いてあるページをパンに転写して食べると内容がすべて暗記できるひみつ道具「アンキパン」だ。のび太はノートをうつしては食べてを繰り返し、次々と内容を暗記していくのだが、ページが足りなかったため友達のノートをうつさせてもらうことにした。

 そうして、しずかちゃんの家へ行き、ノートを借りることに。「これをちょっとおぼえちゃおう」と言うのび太に、「そんなかんたんにいくなら苦労しないわ」と答えるしずかちゃん。

「おぼえることなら自信があるんだ」と、のび太が自信満々に言うと、そこで彼女は「クラスでいちばんわすれんぼのあんたが?」と、のび太を指差しながら「ホホホ」と、高笑いするのだ。

 いつもは「のび太さん」と呼ぶしずかちゃんだが、思わず「あんた」と呼び捨てするほど見下している様子が伺える。普段はあまり見られない、ダークな彼女の姿を知ったような気がしてしまうこのエピソード。

 ただ、その後のび太はしずかちゃんの前でアンキパンに電話帳をうつして食べ、載っている人の名前だけで電話番号をすべて当て、名誉挽回をする。しかし、そのムリのせいで翌日おなかをこわして覚えたことがすべて流れてしまい、またもや朝からアンキパンを無理やりドラえもんに食べさせられるオチとなっていた。

■スネ夫やジャイアンよりも恐ろしい!? しずかちゃんの爆弾発言

 しずかちゃんのびっくり発言がとんでもないオチにつながっているのが、コミックス10巻「ハリ千本ノマス」である。

 毎年エイプリルフールになると、みんなから騙されているのび太。今年も“切手のコレクションをやめるからあげる”とスネ夫から電話があったり、“山ほどケーキがあるからわけてやる”とジャイアンが言いに来たりするが、すべてウソだと疑って警戒していた。

 誰も信じられなくなっているのび太をかわいそうに思い、ドラえもんが出したのが「ハリ千本バッジ」だ。この道具をつけていると、相手がウソを言ったらバッジがうなり、相手はホントのことをしなくちゃいけなくなるというもの。

 のび太はジャイアンとスネ夫のところへ行き、もう一度2人にウソを言わせた。すると2人の身体が勝手に動き、ジャイアンはケーキを買い、スネ夫は切手を持ってのび太にプレゼントすることに。

 そこへ現れたしずかちゃん。「たいへんよ。あんたの家が火事よ」と、爆弾発言をする。実はしずかちゃんは「びっくりさせといてあとでほっとさせるほうが、親切だわ」と、“親切なウソ”のつもりでこの発言をしたのだ。

 しかし、当然バッジは反応。しずかちゃんは火のついたマッチを持ち、のび太の家へと向かう……というオチでこのエピソードは幕を閉じた。

 それにしても親切なウソと思っているとはいえ、家が火事だというのはあまりにひどい。ここでも登場したダークなしずかちゃんの発言には、びっくり仰天である。

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