■勝気でワガママなだけじゃない!ペローナ
続いては元王下七武海ゲッコー・モリアが率いていた、スリラーバーク海賊団幹部の一人であるペローナ。ミニスカートとへそ出しのゴスロリ系ファッションとピンクのツインテールという特徴で、多くの読者の印象に残ったキャラクターだ。その後、再登場したときにはツインテールをおろし、肩だしのロングスカートと、大人の女性へと変化。多くの読者の支持を獲得し、2021年に行われたオンライン人気投票企画『第1回ONEPIECEキャラクター世界人気投票』では名だたるキャラを押し退け、第25位に名前が挙がった。
そんなペローナの性格は、勝気でワガママであり、まさにおてんば娘といったところ。話し方も男口調で、言葉遣いはお世辞にもよいとは言えない。また、従えたゾンビたちをののしりながらこき使うなど、かわいいとは対照的なキャラクターと思えてしまうかもしれない。
しかしペローナの魅力はそのギャップにある。1人寂しくて泣いてしまったり、苦手なゴキブリを前にしたときに急に幼い言葉遣いになって泣いてしまったりと、かわいい一面があるのだ。また、ネガティブすぎるウソップを前にしたときには全力で応援したり、2年間お世話になったミホークとの別れの際には「急に優しい言葉を投げかけるなえ~~~ん!! 今までありがどな”ー!!」と涙ながらにお礼を言ったりなど、チャーミングな一面がうかがえる。
一見、ただのワガママなおてんば娘に見えるペローナだが、そのツンデレすぎるギャップの虜になってしまったファンも多いのではないだろうか。
■大谷育江の声もかわいすぎる…ワンピの“元祖ツンデレ”トニートニー・チョッパー
そして『ONE PIECE』のツンデレといえば、やはり麦わらの一味の船医であるチョッパーが欠かせない。優れた医療技術をもっているだけでなく、その愛らしい見た目と話し方で、麦わらの一味のマスコット的存在としてメンバーを癒している。
そんなチョッパーのツンデレが発揮されるのは、褒められたときだ。褒められると、どうしても照れ隠しのために、表情と言動が一致しなくなってしまう。たとえばナミに動物と話せることを褒められた場面では「バ…バカヤロー、そんなのほめられても嬉しくねーよ!! コノヤローが」と荒っぽい口調ながらもデレデレとした表情に。小躍りするほどに喜んでしまい、ルフィとウソップにも「嬉しそうだなー」と即バレするほどのツンデレを披露していた。
あまりにも分かりやすいチョッパーのツンデレ。特にアニメ版ではその声を担当している大谷育江さんのかわいらしすぎる声もあいまって、思わず愛でたくなってしまったのは筆者だけではないだろう。
『ONEPIECE』に登場するツンデレが魅力的なキャラクター3人を紹介した。それぞれタイプの違うツンデレ具合が描かれていて、どのキャラも非常に魅力にあふれている。現在最終章に入り、エッグヘッド編が描かれている同作だが、プリンとペローナについては今後の恋の展開も非常に気になるところだ。