尾田栄一郎氏による『ONE PIECE』に登場したキャラクターは1000を超えていて、そのどれもが非常に個性的に描かれている。特に、渋いキャラが多く恋愛要素が描かれることがほとんどない『ONE PIECE』においては、キャラクターのかわいらしい一面が描かれたときに、麦わらの一味よりも読者のほうが胸が高鳴ってしまうこともある。
そこで、今回は『ONE PIECE』において、ツンデレぶりがあまりにもかわいいキャラクターたちを振り返りたい。
■はじめて三つ目を受け入れられて…!
まずは、ビッグ・マム海賊団の船長であるビッグ・マムことシャーロット・リンリンの娘、シャーロット・プリン。ショコラタウンでカフェ「カラメル」を営んでいる16歳の美少女。三つ目族とのハーフで、第三の目をもっていることで、幼少期には虐げられてきた。そのため、一見気立てがよく穏やかな性格のように思われがちだが、実は恐ろしく狡猾で冷酷な性格をしている。
そんなプリンがツンデレキャラとなったきっかけは、サンジだ。これまで虐げられてきた原因である三つ目をサンジに見せたときに「なんて…美しい瞳だ…」と真っすぐに受け入れられてから、サンジに本物の好意を向けるようになり、ツンデレを発揮するように。
サンジとの別れが近づいてお礼を言われたときには、モノローグで「あなたをダマして殺そうとしたのに お礼なんて言わないでよサンジさん…!! 謝りたい!! ちゃんと謝らなきゃ!!!」と心の中の声が描かれているのにもかかわらず、同じコマでは鬼気迫る悪人顔で「うるせェ!!!」と絶叫。感情の裏返しが爆発してしまう。
ツンデレに目覚めてからのプリンは、青スジを立ててキレつつも、年相応の少女としてのかわいらしい一面を見せることが増え、多くのファンからの人気を集めた。