「見えなくなる目ぐすり」「けんかてぶくろ」…なぜ買ったの?『ドラえもん』に登場する役に立たない“ポンコツひみつ道具”3選の画像
てんとう虫コミックス『ドラえもん』(小学館)第44巻

 勉強も運動もからきしダメな野比のび太のもとへ、22世紀から猫型ロボットのドラえもんがやってくる、藤子・F・不二雄さんの『ドラえもん』(小学館)。ドラえもんが四次元ポケットから取り出すいろいろな“ひみつ道具”は、世代を超えて見る人を楽しませてくれる。

 そんな本作だが、ときどき「ドラえもんはなぜこれを買ったんだろう?」と疑問に思うような“ポンコツひみつ道具”が登場するのだ。今回は作中で登場するそんな“ポンコツひみつ道具”を紹介していこう。

■目にする人間の姿が見えなくなる「見えなくなる目ぐすり」

 コミックス10巻に登場する「見えなくなる目ぐすり」も、使い道がよく分からない“ポンコツひみつ道具”の1つだ。

 ある日、ジャイアンに本を貸したのび太だが、その本の最後のページにジャイアンの悪口を落書きしていたことを思い出す。「よみおわるまえにとりかえさないところされる」と焦るのび太は、“透明人間になれるクスリ”をドラえもんにリクエストし、「見えなくなる目ぐすり」を受け取るのだった。

 さっそく目ぐすりを使うのび太。多少違和感を感じながらも、“自分の姿が見えなくなっている”と信じ、ジャイアンの部屋へ忍び込んで落書きを消しに行くのだが……。

 このひみつ道具、実は目ぐすりをさした人が目にする人間の姿が見えなくなるという効果があるもので、結果的にのび太は丸見えの状態でジャイアンの部屋へ忍び込み、怒ったジャイアンから殴られ、痛めつけられてしまう。しかし、それでものび太は「へんなかぜだなあ。からだじゅうがいたくなるなんて」と、最後までそのことに気づかず、風邪だと思い込んで寝込んでしまった……というオチがついていた。

 いろいろな場面で「自分が透明人間だったら」と感じることはあっても、「自分以外の人間を透明人間にしたい」という状況はなかなかないと思う。なぜドラえもんはこの道具を買ったのだろうか……疑問である。

■限られた場面でしか使えない…「おかしなおかしなかさ」

 コミックス19巻に登場する「おかしなおかしなかさ」では、タイトル通りヘンテコな傘がたくさん登場した。

 ある雨の日、傘を持たずに出かけたパパを迎えに行くのび太だったが、途中でしずかちゃんとジャイアンに持っていた2本の傘を貸し、途方に暮れていた。帰りが遅いのび太を心配したドラえもんは、矢印の方向に進めば探している相手を探せる「人さがしがさ」をさしながら彼を迎えに行く。

 無事に合流したドラえもんとのび太は一緒にパパを迎えに行くのだが、そこでドラえもんが四次元ポケットから取り出す多種多様な傘は、使用用途がよく分からないポンコツばかりだった。

 広げると“パンパカパーン”と派手な音が鳴りながら紙吹雪や色とりどりの紙テープなどが飛び出す「おいわいの時に使うかさ」や、開くとオルゴールの音色が鳴り、赤ちゃんが喜びそうな飾りがくるくる回るという機能付きの「オルゴールがさ」。

 そのほか、腕の力を強くする重たい「なまりのかさ」、さすと羽ばたいて空を飛ぶ「コウモリがさ」、傘の内側だけ雨が降る傘など、次々と“おかしなかさ”が登場した。

 しかしよく考えると、どれもごく限られた場面でしか使用することができない傘ばかり。雨が降ったとしても「どこでもドア」でどこへでも移動できるドラえもんなのに、なぜこんなにたくさん傘を買ってしまったのだろうか……。

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