■車の修理も問題なし！ 寝ながらトラブル解決

　昼寝が大好きなのび太を象徴する特技といえば、「爆速で入眠できること」だろう。

　今回紹介するのは、コミックス第７巻「小人ロボット」の回。ひみつ道具「小人ばこ」は、童話の「小人の靴屋」をモチーフにしており、頼みごとをすると寝ている間に小人ロボットがやってくれるというもの。どこでもすぐに寝られるのび太と、とても相性の良い道具だ。

　実際にやったことと言えば、靴磨き、草むしり、車の修理など。しかし、昼寝をし過ぎて夜に眠れなくなり、自身の宿題は小人ロボットに頼めず、このエピソードは幕を閉じるのだが……。最終的には失敗（？）で終わってしまったが、のび太の「昼寝」が役立ったレアなエピソードだろう。

　なお、このエピソードでは入眠するまで３秒かかっているが（十分すぎるほど早い）、コミックス第３０巻「ねむりの天才のび太」では、０.９３秒と劇的にタイムを縮めている。不眠症の人にとっては射撃やあやとりよりも、うらやましい特技かもしれない。

 

『ドラえもん』でののび太は、一見ダメなやつと思われがちだ。しかし、今回紹介したシーンのように、漫画版でものび太の特技が輝くシーンはたくさんある。結局失敗することも多いのび太だが、それも彼の愛嬌として楽しんでみてはいかがだろうか。

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