歴代『ガンダム』驚異的な戦闘技術を見せた女性パイロット3選!天才ニュータイプ、数百機を相手にした化け物も…の画像
小説『機動戦士Zガンダム 第4部 ザビ家再臨』(KADOKAWA)

機動戦士ガンダム』のララァ・スンや『機動戦士Zガンダム』のハマーン・カーンなど、戦争を描く物語の中でひと際高い戦闘能力を持ったキャラが登場してきた『ガンダム』シリーズ。

 今回は歴代の『ガンダム』キャラから、アムロやカミーユ、そしてシャアなど男性エースパイロットたちだけじゃない、卓越した戦闘技術を発揮した女性キャラを振り返りたい。

■ハイメガキャノンが…機体性能を超越したバリアで完封したハマーン

『機動戦士Zガンダム』で初登場し、『機動戦士ガンダムZZ』でラスボスを務めたハマーン・カーンは、女性パイロットの代名詞的存在。当然その戦闘能力も凄まじく、永野護氏デザインによる独特のフォルムを持つ愛機「キュベレイ」とともに強烈なインパクトを残した。

 ハマーンは『機動戦士Zガンダム』終盤第46話でもシロッコ、レコア、サラの3名による同時攻撃をものともせず、互角に渡り合う描写もあったりと、ニュータイプとして類いまれな才能を開花させたキャラ。

 そしてその本領は『機動戦士ガンダムZZ』最終盤で描かれた、ジュドーとの決戦で見て取れる。ZZガンダムのハイメガキャノンを、サイコ・フィールドによるバリアで完全に受け止めたのだ。ハイメガキャノンはコロニーレーザーの20%ほどの出力があるとも言われており、その攻撃を至近距離で受け止めるシーンは、いろいろな意味で彼女のハイライトと言えるだろう。

「帰ってきてよかった……強い子にあえて」と宇宙に散っていったハマーン。女性どころか、宇宙世紀の全パイロットの中でも最強クラスの実力を持ったキャラだった。

■8時間以上もの時間格上MSと戦い続けた

 また「アナザーガンダム」シリーズに登場した女性パイロットの中で“最強候補”として名前が挙がることが多いのが『新機動戦記ガンダムW』のルクレツィア・ノインだ。

『新機動戦記ガンダムW』では序盤に五飛に不覚を取るなど、パイロットとして目立つ活躍はなかったが、続編の『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』でとんでもない操縦技術を見せつける。 

 ブリュッセルの戦いで、ゼクスと共闘し最新鋭の機体サーペント500機以上を相手にしたのだ。

 生き残るだけでも困難なシチュエーションだが、なんとノインは8時間以上も戦い続け100機以上のサーペントを撃破。しかも、敵パイロットを殺さないようにするという後の『機動戦士ガンダムSEED』のスーパーコーディネーター、キラ・ヤマトもびっくりな超絶技巧で戦い抜いた。 

 さらに驚きなのがノインの機体は旧式のモビルスーツ「トーラス」。性能でうんと勝るサーペントを旧式のトーラスで数百機、それもパイロットを殺さないハンデを背負って成し遂げるとは……。味方にいればこれほど頼もしい女性もいないだろう。

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