■カマリア・レイ…夫の方針についていけず地球に残った母
カマリア・レイはアムロの母親である。アムロを連れ、スペースコロニーでの生活を選んだ夫、テム・レイと別居して地上に残ったためアムロとは離れて暮らしていた。しかし、アムロがホワイトベースとともに地球に降り立ったことで感動の再会を果たすことになる。
カマリアが手伝っている避難民キャンプで親子水入らずの時間を過ごす母子。だがそれもつかの間、避難民キャンプにジオンの見回りがやってくる。アムロは身元がバレそうになり見回りの一人を銃撃。カマリアはそれを見て「人様に鉄砲を向けるなんて!あんたをこんな風に育てた覚えはない」とたしなめた。
自分を理解してくれない母親に深く失望し、戦地へ戻るアムロ。戦争は母と子の間に埋めることのできない溝を作ってしまったのだった。
イセリナもハモンも、愛した男の復讐のために女性ながら戦場へ向かい非業の最期を遂げてしまう、なんとも後味の悪い結末になってしまった。しかし、この2人の女性の死がアムロ少年が成長していく糧となったのがせめてもの救いだろう。
戦争さえなければ、あるいは二人は幸せな生活をしていたのかもしれないと思うとやるせない気持ちになる。また、戦争がなければカマリアとアムロ母子も幸せな再会をすることができたかもしれない。