初の女性主人公の活躍を描く最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が好評のアニメ『ガンダム』シリーズ。
1979年にスタートした第1作『機動戦士ガンダム』以降、多くのキャラクターたちが戦争の中で命を落としていった。シリアスな展開の中での彼らの「死」は視聴者に大きなショックを与えるが、中には死んだと見せかけておいて奇跡の生還を果たすものもいる。
重要な場面で再登場を果たし視聴者を驚かせる「実は生きていた」キャラたち。思わず胸を熱くしてしまう屈強すぎる名キャラを振り返りたい。
■宇宙空間でガンダムごと粉々になったはずなのに…
「実は生きていた」と聞いてガンダムファンの多くが思い浮かべるのが、『機動戦士ガンダムSEED』のムウ・ラ・フラガではないだろうか。
人当たりが良く、頼れる兄貴分として主人公キラ・ヤマトを支えたムウ。素人同然のアークエンジェルクルーの中で貴重な実践経験を持つ人物で、少しチャラいところはあるが、大人のパイロットとして大活躍を果たしたキャラだ。
そんなムウは、最終決戦でストライクガンダムともども盾になり、敵主砲の直撃を受け撃墜されてしまう。その際、ストライクガンダムの残骸と、ムウが身につけていたヘルメットが半壊状態で宇宙空間に漂っていた。
仮に生き延びていたとしても、宇宙で活動するためのヘルメットがなければ確実に死亡してしまう。この彼のヘルメットの描写がムウが死亡したという何よりのサインだった。
しかし、あろうことか続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でムウが生き残っていたことが判明。ムウは記憶を消され、仮面をつけた謎の男「ネオ・ロアノーク」として登場し、視聴者を驚かせたのだ。
『機動戦士ガンダムSEED』のDVD版以降は、ヘルメットの残骸の描写は消され、ストライクガンダムの頭部に差し替えられている。彼の生存には賛否あるだろうが、歴代ガンダムの中でももっとも衝撃的な再登場であることは間違いないだろう。