現在放送中のアニメ『プリキュア』シリーズ最新作『デリシャスパーティ・プリキュア』では、キュアフィナーレこと菓彩あまねの兄である双子の兄弟「菓彩ゆあん・みつき」の声優をKis-My-Ft2の宮田俊哉が1人で演じている。
同じシーンに登場することの多い2人だが、古風な口調で硬派な熱血漢タイプのゆあんと、柔らかい雰囲気で優しい性格の好青年タイプであるみつきを、宮田がうまく演じ分けていると話題となった。
宮田以外にも、ジャニーズで声優も務めているアイドルは少なくない。
宮田と同じくアニメ好きで知られるSnow Manの佐久間大介は『ブラッククローバー』でマクサ・ノース役、2021年のフル3DCGアニメーション映画『白蛇:縁起』では声優として初主演を務めた。また、スタジオジブリの『ゲド戦記』でアレン役、そして『コクリコ坂から』で風間俊役を務めた元V6の岡田准一もその実力が高く評価されている。
また同じく『コクリコ坂から』で水沼史郎役を務めた風間俊介は、2000年から放送されたアニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』で主人公の武藤遊戯を演じていた。
しかし、そもそもジャニーズがアニメで声優を務めるようになったはしりといえば、SMAPだろう。元SMAPのメンバーは全員がアニメ声優経験者だ。
最も有名なのは木村拓哉が演じた2004年のジブリ映画の『ハウルの動く城』の主人公・ハウルだ。ナルシストな魔法使いと言う役どころが木村の声の演技に絶妙にマッチ。ハウルという人物像にぴったりなその演技は高い評価を集め、映画界にも大きなインパクトを残した。
その10年前、1994年に声優に初挑戦したのは『赤ずきんチャチャ』のリーヤ役を務めた香取慎吾。リーヤは主人公のチャチャといつも一緒にいる狼男の少年で、物語に毎回登場するので1年半ほどレギュラーとして出演したことになる。10代らしい幼さの残る元気いっぱいの演技だった。
『チャチャ』と同じく『りぼん』(集英社)で連載され、1992年にアニメ化された『姫ちゃんのリボン』では草なぎ剛が声優として出演。演劇部に所属する主人公の姫子の憧れの先輩・支倉浩一役を演じた。なお、同作は1993年にはミュージカル化され、そちらで草なぎは主人公の相手役である小林大地を演じていた。
このごろは『りぼん』のアニメにSMAPが声優として出演することが重なり、両作の主題歌もSMAPが務めている。