■家族とテレビで見ていたら…『らんま1/2』

 言わずと知れた高橋留美子氏の大ヒット漫画『らんま1/2』。1987年から1996年まで『週刊少年サンデー』にて連載され、アニメ化もされた人気作だ。

 主人公の少年・早乙女乱馬は、水を浴びると女の子になってしまうという特異体質で、男の子だと思って読んでいたらいきなり女の子に変身したりと、心の準備ができてないところに差し込まれてくる“微エロ”にドギマギしたものだ。

 アニメ化されたのは1989年。家族がお茶の間で一緒にテレビを見るのが当たり前だった昭和〜平成初期において、「お母さんがいるときに最も気をつけなければいけないアニメ作品」の中の一つであった。

 家族で一緒にテレビを見ている時に、乱馬が水をかぶってしまった日には家族の間に気まずい空気が流れたのを今でもよく覚えている。

 ちなみに、乱馬(女)を演じた声優・林原めぐみは、この作品をきっかけに1980年代後半から主役級を多数演じることになった。

 

 今回、上記作品を改めて読み返してみたが、大人になって耐性がついたせいか当時ほどの衝撃はなかったものの、お母さんに隠れて読んだ少年時代のノスタルジックな気持ちが蘇ってきた。

 令和のコンプラではおそらくNGであろう表現も楽しめる昭和の名作たち。みなさんもぜひ、お母さんに隠れて読んだ漫画を読み返してみてはいかがだろうか。

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