■10代にして滲み出る「艦長」の貫禄!!『機動戦士ガンダム』ブライト・ノア
これまで紹介してきたキャラクターは、いずれも年齢に対して非常に見た目が若々しい人物だったが、一方で若い年齢でありながら成熟しきった容姿を持つキャラクターも存在する。アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するブライト・ノアもそんな意外な年齢設定を持つ一人だ。
人気アニメシリーズ『機動戦士ガンダム』の第1作目にて、ブライトは主人公・アムロらが乗り込むペガサス級強襲揚陸艦・ホワイトベースの艦長として活躍する。もともとは地球連邦軍士官候補生という立場から搭乗していたのだが、成り行きから艦長代理に抜擢されたことで、アムロらとともに激戦に身を投じることとなった。
本来は新米であるブライトだが、その高いセンスによって的確な指揮を下し、シャア、ガルマ・ザビといった難敵の猛攻を凌いでいく。ときには疲弊した乗組員を叱咤激励し鼓舞するなど、まさに艦におけるメインブレインといった活躍を見せる。
その艦長としての風格から、ファンにも「ブライトさん」の呼称で慕われる彼だが、なんと初代『機動戦士ガンダム』における彼の年齢は19歳。実はアムロとは4歳ほどしか差がなく、それでいて成人すらしていない若者なのである。
十代でありながらも「艦長」という大役を任せられた重責から、年齢とかけ離れた貫録を見せていたのかもしれない。クルーたちを前に見せた堂々たる振る舞いからは、とても想像できない年齢設定を持った、驚きのキャラクターである。
漫画やアニメの作中では、なかなか触れられることの少ない「キャラクターの年齢」だが、いざ調べてみると思いがけない数字を目の当たりにし、驚愕することも多い。ときには見た目以上の妙齢に、そしてときには想像以上の若々しさに、創作の世界と分かっていながらも、思わず衝撃を受けてしまうものだ。
彼らの年齢に着目することで、劇中での立ち振る舞いや言動が、また別の見え方をしてくるかもしれない。