年齢を重ねるごとに相応の見た目に変化していくのが人間というものではあるが、漫画やゲームのキャラクターたちは、ときにあまりにも実年齢とはかけ離れた容姿で読者を驚かせたりもするものだ。
鍛錬や能力といったさまざまな理由から、あまりにも見た目とかけ離れた驚きの年齢設定のキャラクターたちについて、紹介していこう。
■“飛天御剣流”に若返り効果あり?『るろうに剣心』比古清十郎
バトル漫画などにおける「師匠」ポジションのキャラといえば、どこか人生経験豊富かつ老獪な達人像を思い浮かべるかもしれない。しかし、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていた剣客漫画『るろうに剣心』に登場する師匠キャラは、そんな一般的なイメージから大きくかけ離れている。
主人公・緋村剣心に飛天御剣流を伝授しただけでなく、彼の名付け親にして育て親になった人物こそ、師匠・比古清十郎である。艶やかな黒い長髪と整った容姿に、どこかナルシストな一面も混じったなんとも掴みどころのない人物である。その実力は作中でも最強の一角で、作者の和月伸宏氏は単行本のなかで、“圧倒的な強さゆえに、使いどころが難しかった“と明かしていたようだ。
そんな容姿端麗かつ実力も申し分のない比古清十郎だが、その若々しい姿から20代かと思いきや、なんと実年齢は43歳となかなかの中年男性なのである。そもそも主人公・剣心も28歳には見えない容姿をしており、作中でも弥彦、操がその若見えっぷりに「飛天御剣流にはきっと不老の秘術があるんだ」と、驚愕していたシーンがあった。
剣士として最強クラスの実力を誇る一方で、あまりにも若々しい見た目から、それこそなにか秘伝の技術でもあるのではと、疑いたくなってしまう年齢設定である。
■可愛い容姿に隠された「本気」すぎる姿は圧巻…『HUNTER×HUNTER』ビスケット=クルーガー
前述の比古清十郎もいわゆる「師匠」キャラとしてはなかなかの若作りであったが、同じく『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載中の漫画『HUNTER×HUNTER』に登場するとあるキャラクターも、それに輪をかけた若作りっぷりを見せている。
グリードアイランド攻略に向けて、主人公・ゴンとキルアのコンビを鍛え上げた人物こそ、プロハンターの一人であるビスケット=クルーガーである。可愛いものが大好きな美少女で、普段の容姿や立ち振る舞いからは想像できない高い実力を有している彼女。
見た目だけで言えばゴンやキルアと変わらない少女のそれだが、なんとその実年齢は57となかなかの妙齢。その年齢もさることながら、彼女の真の姿は筋骨隆々とした巨漢であり、念能力によって自身の見た目を変化させているものと思われる。
巨漢になってからの実力は桁違いの一言で、大抵の場合、相手を一撃で殺してしまうことから「思い出に、相手に一発殴らせてやる」という自己ルールを設けているほどだ。
あまりにも見た目に反した高い年齢と真の実力を解放した際のギャップから、度肝を抜かれた読者も多いことだろう。年齢だけでなく、容姿においてもインパクト大なキャラクターの一人だ。