『ONE PIECE』大量出血でも“男前すぎたゾロの戦闘”3選! ミホークやくまをも感心させたゾロの男気とはの画像
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週刊少年ジャンプ』(集英社)での連載開始から今夏で25年を迎えた、尾田栄一郎氏の人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』。

 本日11月11日はルフィ率いる“麦わらの一味”の最初の仲間となった剣士「ロロノア・ゾロ」の誕生日。信念を持って“世界一の大剣豪”を目指すゾロは、いつでも命をかけて派手な戦いを繰り広げている。

 そこで今回は「出血量が多すぎるも男前すぎた戦闘」をテーマに、戦うゾロを振り返ってピックアップしていく。みなさんの好きなシーンはあるだろうか。

 

※以下には、コミック『ONE PIECE』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。

 

■大量出血からの“死の境地”…戦いのなかで成長を遂げる

 最初に紹介するのは、アラバスタ編からMr.1との対決だ。Mr.1は、全身が刃物になる「スパスパの実」の能力者。斬撃がまったく効かないため、とくに剣士にとっては“天敵”ともいえる存在だ。

 得意技の“鬼斬り”や“虎狩り”を繰り出すもダメージを与えられないゾロに対し、Mr.1はゾロを建物ごと切って吹き飛ばしたのち、刃物が回転する武器を左腕に作り出して胸を抉り斬る。「ぐああアアア!!!!」と叫ぶゾロ。ここで最初の大量出血シーン……。

 瀕死の状態となりうつ伏せで倒れるも、“背中の傷は剣士の恥”をモットーとする彼は「背は…向けねェ!!!」と表を向き、さらに胸を斬られてまたも大出血。普通の人なら出血多量で大変なことになっているはずだが、ゾロはここからがすごい。

 壊れた石柱の瓦礫が大量に落ちてくるも、ゾロは瓦礫が落ちてこない場所を“分かって”避けていた。実はこのとき、“死の境地”にいた彼は恩師コウシロウ先生の教えを思い出し、今まで分からなかった“物体の呼吸”の意味を悟っていたのだ。

 戦いのなかで成長したゾロはMr.1そのものである“鉄の呼吸”を感じとると、「一刀流『居合い』…」「“獅子歌歌”!!!」と新技を繰り出し、見事撃破! 全身からしたたるほどの大量出血をしながらも「礼を言う」とMr.1に言い、“おれはまだまだ強くなれる”と確信を持つゾロの言葉が最高にカッコよかった。

 今でこそあれは「覇気」の一種である気配や感情を感じる力である「見聞色」の目覚めのシーンだったのかも!? とも思ってしまう。

■船長ルフィの身代わりに…血溜まりができるほどの大惨事も

 続いて紹介するのは、スリラーバークでのバーソロミュー・くまとの戦い。王下七武海の一人である彼は、政府に改造されたパシフィスタと呼ばれる人間兵器となり、サイボーグ化されていた。

 ゲッコー・モリアとの戦闘の後始末のため、麦わらの一味を含めた島に残る人たちの抹殺を命じられたくまは、まずその場にいた全員を自身の「ニキュニキュの実」の能力で作った大気の爆弾によって気絶させる。

 そして、くまがルフィに手をかけようとしたそのとき、突如現れたゾロが「“獅子歌歌”!!!!」を繰り出す。しかし、くまにはまったく効かない。敵わないと思い知ったゾロは、ルフィを含めた一味を守るため、自分の命を身代わりに勘弁してもらいたいと交渉する。

 その後、交渉をのんだくまは「地獄を見せる……!!!」と、スリラーバークでの戦いで蓄積されたルフィの痛みと疲労が詰まった大気の塊をゾロに受けさせることに。意を決してその大気へと両腕を食い込ませたゾロ。次のコマでは血が吹き飛ぶような描写があった。

 自分も身代わりになろうとしたサンジが目を覚ましてゾロを探しに行くと、彼は血溜まりのなか、仁王立ちで立ちすくんでいた。「ここで何があった…………!!?」と驚いて尋ねると、ゾロは「……なにも!!! な゛かった…!!!!」と、先程の出来事を隠すのだ。

「船長一人守れねェでてめェの野心もねェだろう」と、自身の夢を捨ててでもルフィのためなら死ねるというゾロの男気、そして何もなかったことにする器、やっぱりゾロは「男前だ」と感じてしまう名シーンの一つだ。

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