漫画やアニメに登場する規格外の「お金持ちキャラ」。圧倒的な財力を誇る彼らは、金銭感覚に乏しいがゆえのぶっとんだ行動をとることもしばしばである。そんな彼らのお金持ちエピソードはまさに別次元で、フィクションならではの描写は見ているだけで面白い。
今回はそのなかから、とくにスケールが大きすぎるお金持ちキャラを3名ピックアップして紹介していきたい。
■絵画に300億円ポンと出せる大財閥が実家!『名探偵コナン』鈴木園子
『名探偵コナン』に登場する鈴木園子は、主人公の工藤新一とヒロインの毛利蘭の幼なじみ。一見どこにでもいる普通の女子高生に思えるが、実は世界的に有名な「鈴木財閥」の会長の娘である。
鈴木家はお金持ちのお約束どおり、世界各地に別荘を持ち、豪華客船を貸し切ってパーティーを開き、美術館や博物館などさまざまな建造物を所有している。園子自身、令嬢として著名人のイベントに招待される機会もあり、コナンや蘭たちがおまけで参加することも。その際、会場でしょっちゅう事件が起こるので、いろいろな意味で物語に欠かせない存在だといえる。
鈴木家のお金持ち設定はとくに劇場版で強調されており、2015年に公開された19作目の『業火の向日葵』では絵画を3億ドルで落札する描写があった。ちなみに3億ドルは、当時の為替レートで計算すると日本円にしておよそ300億円である。さらにその後、鈴木財閥は取引で100億円を失うことになるのだが、それでもまったく動じない相談役・次郎吉の姿には思わずシビれた。
ちなみに、劇場版では鈴木財閥の所有施設が爆破・破壊されるのがお決まりのようなものなので、被害総額は半端ではないと予想される。それでも弱体化する気配が一向にないのだから、鈴木財閥恐るべしである。
■遅刻しそうなときはステルス機で登校!?『テニスの王子様』跡部景吾
『テニスの王子様』の人気キャラクター・跡部景吾もお金持ちキャラとして有名だ。彼は氷帝学園中等部テニス部の部長で、中学生とは思えない圧倒的なカリスマ性を持ち合わせている。“跡部様”の愛称で広く知られるとおり、作中にも現実にも熱狂的ファンが多い。
跡部はお金持ちが多い氷帝学園のなかでもダントツのお坊ちゃまで、近所の人から“アトベッキンガム宮殿”と呼ばれるほど豪華絢爛な家に住んでいる。さらに幼い頃はイギリスの古城で暮らし、英国王室を訪れたこともあるというのだから驚きだ。単に資産があるだけでなく、一般人には想像もつかないほど由緒正しい家柄なのだろう。
お金持ちエピソードにはこと欠かない“跡部様”だが、公式ガイドブックでは遅刻しそうになったとき家の者にステルス機を出させ、パラシュートで降下してダイナミック登校する姿も描かれていた。しかもその後、日曜日で学校が休みだったと気づき、キメ顔で有名な名言「なるほどSUNDAYじゃねーの」を繰り出していらっしゃった。さすが跡部様……。